なじみのある日本語がドメインとなるため、一目でWebサイトの内容がわかり、文字列も覚えやすく、インパクトもあるのが特徴の日本語ドメイン。
本記事では「日本語ドメイン」の意味やSEO効果について解説します。
日本語ドメインの意味は?
まず、ドメインとは、インターネットに接続している個々のコンピューターを認識するための名称であり、WEBサイトを家に例えるとドメインはインターネット上の住所にあたる部分です。
出典:JPNIC
さらに細かく言うと、ピリオド(.)で区切られた部分は「ラベル」と呼ばれ、 一つのラベルの長さは63文字以下でなければならないなど細かな制約もありますが、本記事では割愛します。
「日本語ドメイン」とは、漢字やカタカナ、ひらがななどの日本語がそのまま使われているドメインのことを指します。
日本語が含まれることでユーザーがURLを覚えやすいことから、企業名や商品名、サービス名をそのまま日本語ドメインとして利用する企業も多いようです。
日本語ドメインのメリット
- ユーザーが覚えやすい
- 直感的に理解しやすい
- 宣伝効果が期待できる
- WEBサイトの内容が思い浮かぶ
- 視認性が高い
- 外部リンクを受けるときにアンカーテキストにキーワードが含まれやすい
日本語ドメインのメリットは、日本語を使うユーザーが覚えやすい、かつ見た瞬間にすぐに分かるということです。
アルファベットで書かれたドメインよりも、日本語で書かれたドメインのほうが目に入りやすく直感的に理解しやすい特徴があります。
他にも、企業名や商品名などをドメインに使うことで宣伝効果が期待できる、検索キーワードに一致すれば検索結果に太字で表示されることで視認性が高い、ユーザーの目につきやすい、といったさまざまなメリットがあります。
また、外部リンクは通常URLでリンクする場合が多いので、日本語ドメインの場合にはアンカーテキストにキーワードである日本語が含まれやすくなり、結果として効果の高い外部リンクになりやすくなります。
日本語ドメインのデメリット
- メールアドレスに日本語ドメインが使えない
- 英語ドメインに変換が必要
- サーバーによっては日本語ドメインが使えない
- 日本でしか上記メリットが得られない
日本語ドメインは、WEBサイトの用途や目的によってはメリットになる面もありますが、グローバルな視点でみるとデメリットが多くあります。
例えば、日本語ドメインはそのままではメールアドレスとして使えないため、メールアドレスを作成する際には一度英語ドメインに変換する作業が必要になります。
また、そもそもサーバーによっては日本語ドメインが使えない、あるいは日本国内でしか使えないといったような制限を受けることになるため、少しでも海外向けのサイトを運営する可能性がある場合には日本語ドメインはおすすめできません。
日本語ドメインはSEOに有利なのか?
日本語ドメインが人気だった頃は、様々な企業が日本語ドメインを使用したドメインを取得していましたが、そもそも「日本語ドメインはSEOに有利なのか?」という点が最も重要です。
SEOへの影響はあまり期待できない
一昔前までは、予想される検索キーワードをそのまま日本語ドメインとして使用する方法がSEO対策のひとつとして結果も発揮でき、流行していた時期がありました。
しかし、Googleはこの特徴について「EMD (Exact Match Domain) アップデート」と呼ばれるアルゴリズムの更新を2012年に実施し、ドメイン名と検索クエリの完全一致がSEOに有利に働く状況をやめました。
その結果、日本語ドメインはかつてのようなSEO上の効果は期待できなくなりました。
しかし、WEBサイトの用途や目的によっては視認性が高く、クリックされやすくなるという効果はこれまで通り期待できます。
一般的なドメインを利用するか、あるいは日本語ドメインを利用するかで迷ったら、日本語ドメインのメリットやデメリットなどの基礎情報を改めて見返した上で検討されることをおすすめします。
また、最近のSEOはどのようなドメインを選ぶかというよりも、ユーザーに有益なWEBサイトであるかが検索順位を決める重要な要素とされています。
そのため、魅力的なドメインにすることも大事な施策ですが、それ以上にコンテンツの質を意識してSEO対策を実施していくことが最も重要です。