【2026】富山県のおすすめ初詣7選｜定番から穴場まで

新年の訪れとともに、多くの人が初詣に出かけます。富山県には、豊かな自然と長い歴史を持つ神社仏閣が数多く存在し、それぞれに異なるご利益や魅力があります。立山連峰を望む雄大な景色の中での参拝は、富山ならではの特別な体験となるでしょう。

本記事では、2026年の初詣におすすめしたい富山県の神社・お寺を、定番の人気スポットから静かに参拝できる穴場まで7箇所厳選してご紹介します。縁結び、商売繁盛、家内安全など、あなたの願いに応える神社がきっと見つかるはずです。

富山県の初詣の特徴

富山県の初詣は、雪景色に包まれた神聖な雰囲気の中で行われることが多く、他の地域とは一味違った趣があります。特に元日から三が日にかけては、多くの神社で混雑が予想されますが、その分、新年の活気と賑わいを感じることができます。

また、富山の神社では地元ならではの縁起物や御守りが用意されており、新年の願いを込めて授かる楽しみもあります。参拝後には、周辺の名物グルメを楽しんだり、温泉で温まったりと、初詣と観光を組み合わせた楽しみ方もおすすめです。

【定番】富山県で人気の初詣スポット4選

1. 日枝神社（富山市）｜県内最大級の参拝者数を誇る「山王さん」

日枝神社は、富山市の中心部に位置し、富山県内で最も多くの参拝者が訪れる初詣スポットです。地元では「山王さん」の愛称で親しまれ、毎年約25万人もの人々が新年の祈りを捧げに訪れます。

日枝神社の見どころとポイント

創建は建武2年（1335年）とされ、古くから富山城下の鎮守として崇敬を集めてきました。境内には稲荷社、水天宮、春日社、麄香神社なども祀られており、さまざまなお願い事に対応しています。

初詣期間中は特に縁結びのご利益を求めて若い世代も多く訪れます。元日から三が日は大変混雑するため、混雑を避けたい方は早朝や1月4日以降の参拝がおすすめです。また、時間帯によっては交通規制がかかることもあるため、公共交通機関の利用も検討しましょう。

日枝神社の基本情報

2. 射水神社（高岡市）｜越中国一宮の格式高い神社

射水神社は、高岡古城公園内に鎮座する越中国一宮で、奈良時代以前から続く歴史ある神社です。毎年約20万人が初詣に訪れ、新年の祈りを捧げます。

射水神社の見どころとポイント

射水神社の最大の特徴は、伊勢神宮にならった建築様式で、伊勢神宮から譲り受けた鳥居が拝殿前に立っています。また、鈴縄や狛犬を置いていないのも伊勢神宮と同じで、神社建築に興味がある方には特に興味深いポイントです。

かつては霊山二上山を御神体としてお祀りしており、水を司る神様として、また結びの神様として広く崇敬されています。1月2日には富山県若鳶会による江戸木遣りと纏振りが奉納され、正月気分を盛り上げてくれます。

高岡古城公園内にあるため、初詣のついでに公園を散策するのもおすすめです。藤子不二雄も好んで散歩した公園として知られ、雪景色の美しい散策路を楽しむことができます。

射水神社の基本情報

3. 高瀬神社（南砺市）｜越中一宮として2000年の歴史を誇る

高瀬神社は、南砺市に鎮座する越中一宮で、約2000年もの歴史を持つ格式高い神社です。「越中の国の守り神」として、古くから地域の人々に崇敬されてきました。

高瀬神社の見どころとポイント

創建は奈良時代とも伝えられ、大国主命を主神に、天活玉命と五十猛命を祀っています。広々とした境内は四季折々の自然に包まれ、特に初詣や秋の例祭には多くの参拝客で賑わいます。

境内の人気スポットは「なでうさぎ」で、撫でると幸運が訪れると言われています。また、社殿前の「干支まいり賽銭箱」は、令和5年の社殿屋根銅板葺替え工事竣功の際に新たに設置されたもので、井波彫刻の伝統技術が惜しみなく施された見事な作品です。

元日5時には「歳旦祭」が斎行され、今年も良い一年になるよう祈願されます。御祈祷は1月1日は0時から18時まで、1月2～3日は9時から17時まで受け付けています。

高瀬神社の基本情報

4. 富山縣護國神社（富山市）｜英霊を祀る厳かな神社

富山縣護國神社は、明治維新から太平洋戦争までの富山県出身の戦没者を英霊として祀る神社です。厳かな雰囲気の中で、新年の平和と安寧を祈ることができます。

富山縣護國神社の見どころとポイント

1912年に富山縣招魂社として設立が認められ、1939年に全国の招魂社が護国神社へ改称したのを機に、現在の名称となりました。境内には富山縣鎭靈神社もあり、昭和20年8月1日の「富山大空襲」で亡くなった方々の御霊も祀られています。

真っ直ぐ伸びた参道の周りには砂利が敷き詰められ、広々とした境内は清々しい雰囲気です。初詣では、ピンクの羽織を着た「福ひめ」たちがお出迎えしてくれ、数え年で厄年となる方たちの健康を祈る祈願も行われています。

また、毎月第一日曜日には「富山のみの市」が開催され、骨董品から地元の食べ物まで様々なものが販売されています。神社から真っ直ぐ伸びる「平和通り」の大きな銀杏並木からは、立山連峰とのコラボレーションが楽しめます。

富山縣護國神社の基本情報

【穴場】静かに参拝できる初詣スポット3選

5. 櫛田神社（射水市）｜縁結び・夫婦円満の延喜式内社

櫛田神社は、射水市にある延喜式内社で、縁結びと夫婦円満のご利益で知られる格式ある神社です。千数百年前に武内宿祢が斎主となり創建したと伝えられています。

櫛田神社の見どころとポイント

万葉の歌人大伴家持が751年に勅使として参拝した記録が残る歴史ある神社で、戦国の武将もたびたび参詣しました。家持はお宮の建つ森を古能久礼山、奈良比丘と呼んだと伝えられています。

250メートルもの長い参道は「とやま森林浴の森」「富山の自然100選」に指定されており、四季折々の植物や盤持石を見ながら散策気分で楽しめます。静かな森の中を歩きながら参拝することで、心を落ち着けることができます。

併設された大伴二三彌ステンドグラス記念館では、陽光を浴びた色鮮やかなステンドグラスの美しさを鑑賞できます。これから結ばれる方も、既に結ばれている方も、ぜひ訪れて恋愛運アップを祈願しましょう。

櫛田神社の基本情報

6. 豊栄稲荷神社（富山市）｜売薬の祖を祀る健康祈願の神社

豊栄稲荷神社は、富山市茶屋町にある神社で、富山藩2代藩主前田正甫公によって約300年前に創建されました。京都の伏見稲荷大社の分霊が祀られています。

豊栄稲荷神社の見どころとポイント

前田正甫公は「とやま売薬の祖」として知られ、越中反魂丹という胃腸薬を広めた人物です。相殿の薬祖社には、正甫公も祀られています。

1月7日の七草健康祈願祭には、薬祖神にちなんで七草粥が振舞われます（150杯程度）。新春の篠笛演奏や書初めなども予定されており、日本の伝統文化を感じながら健康を祈願できる貴重な機会です。

また、初詣期間中はさまざまな舞が奉納され、県内外からの参拝があります。神社のすぐそばには立山連峰が一望できる呉羽山公園展望台や呉羽丘陵フットパス連絡橋があり、初詣と合わせて富山の絶景を楽しむことができます。

豊栄稲荷神社の基本情報

7. 大岩山日石寺（上市町）｜1300年の歴史を持つ修行の聖地

大岩山日石寺は、上市町にある真言密宗大本山の寺院で、奈良時代の神亀2年（725年）に行基が開基した約1300年の歴史を誇ります。「大岩不動」「大岩のお不動さん」の通称で親しまれています。

大岩山日石寺の見どころとポイント

御本尊は大岩壁面に刻まれた磨崖仏の不動明王像で、高さ3.46メートルもあります。本尊不動明王像のほか四体が凝灰岩の巨岩に半肉彫りで彫り出されており、中部地方の最高傑作として高い評価を受け、国の重要文化財に指定されています。

境内には県内最古の三重塔（町指定文化財）、恋愛成就や子授かりのご利益がある愛染堂、縁結びのご利益がある夫婦岩など、様々なパワースポットがあります。また、「藤水」という湧水は古くから目の病気に効くとされ、近年の調査でその効果は科学的にも証明されています。

六本滝での滝行も有名で、白装束に身を包んで六大（地、水、火、風、空、識）をあらわす6つの竜頭から落ちる滝に打たれる修行体験ができます。毎年1月の大寒には境内の六本滝で信者が滝打ちの業を行います。

参道には名物「大岩そうめん」のお店が並んでいますが、初詣の時期はにゅう麺がメインメニューとなり、境内では「初春初詣うどん」も販売されます。富山の美味しい水で調理された料理を、参拝とともに楽しむことができます。

大岩山日石寺の基本情報

富山県の初詣で知っておきたい基礎知識

初詣の参拝時期はいつまで？

初詣は、一般的に元日から1月7日の松の内までに参拝するのが良いとされています。ただし、地域によっては1月15日の小正月までを初詣期間とすることもあります。

最も混雑するのは元日から三が日（1月1日～3日）で、特に元日の午前中と大晦日の深夜から元日にかけての時間帯は大変混み合います。混雑を避けたい方は、早朝や夕方、または1月4日以降の参拝がおすすめです。

富山の初詣時の服装と持ち物

富山の1月は寒さが厳しく、雪が降ることも多いため、防寒対策をしっかりと行うことが重要です。以下の服装と持ち物を準備しましょう。

• 厚手のコートやダウンジャケット
• 手袋、マフラー、帽子などの防寒小物
• 滑りにくい靴（雪道対応の靴底がおすすめ）
• カイロ（貼るタイプと持ち運びタイプの両方があると便利）
• 小銭（お賽銭用に5円玉や50円玉を用意）
• エコバッグ（縁起物やお守りを持ち帰る際に便利）

また、境内は雪が積もっている場合もあるため、足元には十分注意して参拝しましょう。

初詣の正しい参拝方法

初詣の際の基本的な参拝方法を覚えておきましょう。神社とお寺では作法が異なりますが、どちらも心を込めて参拝することが大切です。

神社での参拝方法

1. 鳥居をくぐる前に一礼する
2. 手水舎で手と口を清める（右手で柄杓を持ち左手を洗う→左手で柄杓を持ち右手を洗う→右手で柄杓を持ち左手に水を受けて口をすすぐ→左手を洗う→柄杓を立てて柄を洗う）
3. お賽銭を入れる
4. 鈴を鳴らす（ある場合）
5. 二礼二拍手一礼（2回深くお辞儀→2回柏手を打つ→1回深くお辞儀）

お寺での参拝方法

1. 山門で一礼してから入る
2. 手水舎で手と口を清める（神社と同じ）
3. お賽銭を入れる
4. 胸の前で合掌して祈願する（柏手は打たない）
5. 一礼して退く

初詣で避けたいNG行動

初詣では、以下のような行動は避けましょう。

• 参道の中央を歩く（中央は神様の通り道とされています）
• 大声で騒ぐ
• 写真撮影禁止の場所で撮影する
• 境内での飲食（指定された場所以外）
• ペットを連れての参拝（許可されている場合を除く）

初詣と一緒に楽しみたい富山のグルメ・観光

初詣後のグルメスポット

富山県には、初詣の後に立ち寄りたいグルメスポットが数多くあります。体を温める料理から、富山ならではの海の幸まで、新年にふさわしいご馳走を楽しみましょう。

富山ブラックラーメン

富山を代表するご当地ラーメンといえば「富山ブラックラーメン」。醤油ベースの濃厚な黒いスープが特徴で、見た目のインパクトとは裏腹に、ご飯と一緒に食べることを想定した絶妙な塩加減です。寒い初詣の後に食べると、体の芯から温まります。富山市内には有名店が点在しており、日枝神社や富山縣護國神社の参拝後に立ち寄るのに便利です。

白エビ料理

「富山湾の宝石」と称される白エビは、富山でしか味わえない貴重な食材です。透き通った美しい身は、天ぷらにすると香ばしく、刺身や昆布締めにすると上品な甘みが際立ちます。富山駅周辺や氷見方面には、新鮮な白エビ料理を提供する店が多く、初詣と合わせて富山の海の幸を堪能できます。新年の贅沢として、白エビ丼を味わってみてはいかがでしょうか。

ます寿司

富山の代表的な郷土料理「ます寿司」は、笹の葉に包まれた美しい押し寿司です。サクラマスを使った伝統的な製法で作られ、その味わいは江戸時代から続く富山の食文化を物語っています。日持ちもするため、初詣のお土産としても最適です。老舗の味を食べ比べてみるのも楽しいでしょう。

大岩そうめん

大岩山日石寺周辺の名物といえば「大岩そうめん」。富山の清らかな水で作られるそうめんは、夏は冷やして、冬はにゅう麺として提供されます。初詣の時期には、温かいにゅう麺が体を芯から温めてくれます。参道沿いには複数のお店が並び、それぞれの店が独自の出汁や具材で工夫を凝らしています。参拝と合わせて、門前グルメを堪能しましょう。

初詣と合わせて訪れたい観光スポット

初詣の前後に、富山の魅力的な観光スポットを巡ることで、より充実した年始の思い出を作ることができます。

高岡古城公園

射水神社が鎮座する高岡古城公園は、加賀藩二代藩主前田利長が築いた高岡城の城跡を利用した県内随一の公園です。雪化粧した園内は静寂に包まれ、冬ならではの美しい景観が広がります。漫画家藤子不二雄が好んで散歩したことでも知られ、のんびりと散策を楽しむことができます。園内には動物園や市立博物館もあり、初詣と合わせて一日ゆっくりと過ごせるスポットです。

呉羽山公園展望台

豊栄稲荷神社の近くに位置する呉羽山公園展望台は、標高約80メートルの高さから富山平野と立山連峰を一望できる絶景スポットです。特に晴れた日には、雪をかぶった立山連峰の雄大な姿が目の前に広がります。初日の出を拝むスポットとしても人気があり、新年最初の絶景を楽しむことができます。展望台へは車でアクセスでき、呉羽丘陵フットパス連絡橋も見どころの一つです。

富山市ガラス美術館

富山駅から徒歩圏内にある富山市ガラス美術館は、世界的建築家・隈研吾氏が設計した複合施設「TOYAMAキラリ」内にあります。現代的なガラスアートの数々を鑑賞でき、寒い日でも快適に楽しめる屋内施設です。日枝神社での初詣の前後に立ち寄るのに便利な立地で、富山の文化芸術に触れることができます。

五箇山合掌造り集落

世界遺産に登録された五箇山合掌造り集落は、南砺市に位置する日本の原風景が残る美しい地域です。高瀬神社への初詣と合わせて訪れるのがおすすめで、雪に覆われた合掌造りの家屋は、まるで絵葉書のような美しさです。特に冬の夜にはライトアップも行われ、幻想的な雰囲気を楽しむことができます。新年の旅の思い出として、日本の伝統的な暮らしに触れてみてはいかがでしょうか。

富山県の初詣に関するよくある質問

Q1. 富山の初詣で最も混雑する時間帯は？

最も混雑するのは大晦日の23時頃から元日の午前2時頃まで、そして元日の午前10時から午後3時頃です。混雑を避けたい場合は、早朝（午前6時～8時頃）や夕方以降、または1月4日以降の参拝がおすすめです。

Q2. 富山の初詣で駐車場は利用できる？

多くの神社では駐車場が用意されていますが、元日から三が日は大変混雑し、満車になることが多いです。日枝神社のように元日は駐車場が使用禁止になる場合もあります。できるだけ公共交通機関の利用をおすすめします。車で行く場合は、早めの時間帯を狙うか、周辺の有料駐車場を利用しましょう。

Q3. 複数の神社を初詣で回っても良い？

はい、複数の神社を回ることは問題ありません。これを「はしご参り」と言い、それぞれの神社で異なるご利益を授かることができるとされています。ただし、一つ一つの神社で丁寧に参拝することを心がけましょう。

Q4. お守りやお札は毎年新しくした方が良い？

お守りやお札は、一般的に1年間の効力とされています。古いお守りやお札は、授かった神社やお寺にお返しして「お焚き上げ」してもらうのが良いでしょう。多くの神社では、初詣期間中に古いお守りを納める場所が設けられています。

Q5. 初詣のお賽銭はいくらが良い？

お賽銭に決まった金額はありませんが、縁起の良い語呂合わせから5円（ご縁）、11円（いい縁）、50円（十分なご縁）などが好まれます。金額よりも、感謝の気持ちを込めて参拝することが大切です。

まとめ：2026年は富山の初詣で良い一年のスタートを

富山県には、歴史と伝統を持つ魅力的な初詣スポットが数多くあります。本記事でご紹介した7箇所の神社・お寺は、それぞれに異なる特徴とご利益があり、あなたの願いに応えてくれるはずです。

定番の人気スポットでは、多くの参拝者とともに新年の活気を感じることができ、穴場スポットでは静かに心を落ち着けて参拝することができます。雪景色に包まれた神聖な雰囲気の中での初詣は、富山ならではの特別な体験となるでしょう。

2026年の初詣は、ぜひ富山の神社・お寺を訪れて、新しい一年の幸せと健康を祈願してください。立山連峰を望む雄大な自然の中で、心新たに一年のスタートを切りましょう。

初詣の後は、富山の美味しいグルメや温泉、観光スポットも楽しんで、充実した年始をお過ごしください。皆様にとって2026年が素晴らしい一年となりますように。