【2026】世田谷区のおすすめ初詣5選｜定番から穴場まで

2026年の初詣は、歴史と伝統が息づく世田谷区の神社仏閣で新年のスタートを切りませんか。世田谷区には、招き猫で有名な豪徳寺、学問の神様を祀る松陰神社、勝負運のパワースポット世田谷八幡宮など、個性豊かな初詣スポットが点在しています。

この記事では、地元で親しまれている定番スポットから、比較的ゆったり参拝できる穴場まで、世田谷区のおすすめ初詣スポット5選を厳選してご紹介します。各スポットの特徴やご利益、アクセス情報、混雑回避のポイントまで詳しく解説しますので、2026年の初詣先選びにぜひお役立てください。

世田谷区の初詣事情と参拝のポイント

初詣はいつまでに行くべき？

初詣は一般的に松の内（1月7日まで、地域によっては1月15日まで）に参拝するのが良いとされています。三が日にこだわる必要はなく、混雑を避けたい方は松の内期間中の平日参拝もおすすめです。

また、最近では12月中に参拝する「幸先詣（さいさきもうで）」や、旧暦の正月である立春前日までの参拝を提案する寺社も増えています。自分のペースで無理なく参拝することが大切です。

世田谷区の初詣の特徴

世田谷区の初詣スポットは、都心の大規模神社と比べて比較的混雑が穏やかで、落ち着いた雰囲気で参拝できるのが魅力です。住宅街に溶け込む神社仏閣が多く、地域の人々に親しまれている温かい雰囲気を感じられます。

東急世田谷線沿線を中心に神社仏閣が点在しているため、複数のスポットを巡る初詣めぐりも楽しめます。世田谷線は「招き猫電車」の愛称でも親しまれ、移動自体も旅情を味わえるでしょう。

1. 豪徳寺｜招き猫発祥の地で縁を招く

豪徳寺は招き猫発祥の地として全国的に知られる曹洞宗の寺院です。境内の招福殿には大小さまざまな招き猫が奉納されており、その光景は圧巻。SNS映えするスポットとしても人気を集めています。

豪徳寺の歴史と見どころ

豪徳寺は1480年に創建され、1659年に彦根藩主井伊家の菩提寺として現在の名称となりました。幕末の大老・井伊直弼のお墓があることでも有名です。

招き猫の由来は、彦根藩主・井伊直孝が豪雨の際に寺の飼い猫に招かれて雷雨を回避できたという伝説によるもの。この逸話から、豪徳寺の招き猫は「招福猫児」と呼ばれ、人々に「縁」をもたらす存在として信仰を集めています。

豪徳寺の招き猫の特徴は、小判を持っていないこと。これは「招き猫が招くのは縁であり、その縁を活かすかどうかは本人次第」という教えを表しています。

ご利益

招福、縁結び、開運招福、商売繁盛など。特に「良縁を招く」ご利益があるとされています。

混雑状況と参拝のコツ

初詣期間中は混雑しますが、何時間も待つほどではありません。元日の午前中や三が日の日中は比較的混雑しますが、早朝や夕方以降は落ち着いて参拝できます。松の内期間中の平日参拝もおすすめです。

基本情報

2. 松陰神社｜学問の神様に合格祈願

松陰神社は、幕末の教育者であり思想家の吉田松陰を祀る神社です。松下村塾を開き多くの維新の志士を育てた吉田松陰にちなみ、学問の神様として受験生やその家族に人気のスポットとなっています。

松陰神社の歴史と境内の見どころ

明治15年（1882年）に創建された松陰神社には、吉田松陰のお墓や、山口県萩の松下村塾を模した建物があり、幕末の歴史に思いを馳せることができます。

境内は白い石畳が敷かれた広々とした空間で、ベビーカーでも参拝しやすい設計になっています。授乳室やおむつ替え施設も完備されており、小さなお子様連れでも安心して参拝できます。

ご利益

学業成就、合格祈願、家内安全、厄除け、心願成就など。特に受験シーズンには多くの受験生が合格祈願に訪れます。

周辺の楽しみ方

松陰神社前駅周辺には「松陰神社通り商店街」があり、おしゃれなカフェやパン屋さんが立ち並びます。参拝後に商店街を散策するのも楽しみの一つです。

基本情報

3. 世田谷八幡宮｜勝負運のパワースポット

世田谷八幡宮は、平安時代の武将・源義家によって創建されたと伝えられる世田谷の総鎮守です。勝負運や開運のご利益があるとされ、世田谷随一のパワースポットとして知られています。

世田谷八幡宮の歴史と特徴

寛治5年（1091年）、源義家が戦の帰路で世田谷に滞在した際、戦勝は八幡大神のご加護によるものと考え、豊前国の宇佐八幡宮の御分霊を勧請したのが始まりとされています。

境内には本格的な土俵があり、江戸時代には「江戸三大相撲」と称されるほどの相撲の名所でした。現在も秋季大祭では奉納相撲が神事として行われています。

境内には約180kgもある「力石」がずらりと並んでおり、かつて力自慢たちが力比べをしていた歴史を感じることができます。また、親子の狛犬も見どころの一つで、無邪気な子供と子供を守る親狛犬の姿が印象的です。

ご利益

勝運、必勝祈願、開運、水難除け、交通安全、安産祈願など。受験や試合、プロジェクトなど勝負事を控えている方に人気です。

アクセスの良さ

東急世田谷線「宮の坂駅」から徒歩1分と駅から非常に近く、アクセス抜群。駅名の「宮の坂」の「宮」は世田谷八幡宮を指しており、この地域に深く根ざした神社であることがわかります。

基本情報

4. 代田八幡神社｜環七沿いの静かな鎮守様

代田八幡神社は、天正19年（1591年）に創建された代田地区の鎮守として地域の人々に親しまれている神社です。環状七号線沿いに位置しながらも、境内は静かで落ち着いた雰囲気に包まれています。

代田八幡神社の見どころ

境内には世田谷区内で2番目に古い石鳥居（天明5年・1785年奉納）があり、世田谷区の有形文化財に指定されています。関東大震災で傾いた際の修理で正面を裏向きにしてしまったという興味深い逸話も残っています。

拝殿の屋根が二重構造になっているのも特徴的で、これは改築の際に旧拝殿の屋根を使用したためです。また、珍しい子持ちの狛犬や2本の御神木（銀杏）も見どころです。

ご利益

出世開運、武運長久、家内安全、厄除けなど。地域の氏神様として幅広いご利益があるとされています。

地域との繋がり

毎年1月第3日曜日には、世田谷区無形民俗文化財に指定されている「代田の餅つき」が行われます。江戸時代から伝わる伝統行事で、地域の人々に大切にされている神社であることが伝わります。

境内の脇から環七に架かる歩道橋へ繋がっており、多くの地域住民が境内を通り抜けるため、日常に溶け込んだ身近な神社として親しまれています。

基本情報

5. 等々力不動尊｜渓谷の自然に癒される初詣

等々力不動尊は、真言宗智山派の満願寺の別院で、正式名称を瀧轟山明王院といいます。23区内で唯一の渓谷である等々力渓谷に隣接し、都会とは思えない自然豊かな環境で参拝できるのが最大の魅力です。

等々力不動尊の歴史

平安時代末期の創建と伝わり、約1000年の歴史を持つ古刹です。本尊の不動明王は1300年前の作とされ、興教大師が武蔵国に不動明王像を安置する場所を探し続け、当地の滝を見て霊地と悟ったのが始まりとされています。

関東三十六の不動霊場、第17番目の札所でもあります。

等々力渓谷とセットで楽しむ

等々力不動尊は等々力渓谷の高台に位置しており、参拝の前後に渓谷散策を楽しむことができます。等々力駅から渓谷を散歩しながら15分ほど歩くと不動尊に到着するルートがおすすめです。

渓谷には茶屋や休憩処もあり、自然の中でゆったりと過ごせる貴重なスポットとなっています。初詣と合わせて、新年の心身のリフレッシュに最適です。

ご利益

厄除け、家内安全、身体健全、商売繁盛など。不動明王は煩悩を断ち切り、願いを叶える力があるとされています。

参拝の注意点

山門は常時開扉しており、いつでも参拝可能です。ただし、雨天時などの悪天候の日は札所が閉鎖される場合があるため、確認してから訪れることをおすすめします。

基本情報

世田谷区の初詣を楽しむためのポイント

東急世田谷線で初詣めぐり

今回紹介した5つのスポットのうち、豪徳寺、松陰神社、世田谷八幡宮の3つは東急世田谷線沿線にあります。世田谷線は「招き猫電車」の愛称で親しまれるレトロな路面電車で、複数の神社を巡る初詣めぐりに最適です。

三軒茶屋から下高井戸までを結ぶ世田谷線は、のんびりとした雰囲気で世田谷の街並みを楽しめます。1日乗車券（大人380円、2024年時点）を利用すれば、お得に初詣めぐりができます。

参拝の作法を確認

神社での基本的な参拝作法は「二礼二拍手一礼」です。お寺の場合は、手を合わせて静かに礼拝します。初詣は多くの人が訪れるため、スムーズな参拝のためにも基本的な作法を確認しておくとよいでしょう。

防寒対策をしっかりと

初詣の時期は一年で最も寒い季節です。境内での待ち時間や参拝時に体が冷えないよう、しっかりとした防寒対策をしていきましょう。カイロや手袋、マフラーなどがあると安心です。

お賽銭の準備

お賽銭は5円玉や50円玉などの小銭を事前に用意しておくとスムーズです。縁起を担いで「5円（ご縁）」や「11円（いい縁）」などの組み合わせを選ぶ方も多いようです。

まとめ：世田谷区で心に残る初詣を

世田谷区の初詣スポット5選をご紹介しました。招き猫で有名な豪徳寺、学問の神様の松陰神社、勝負運の世田谷八幡宮、地域に根ざした代田八幡神社、自然に癒される等々力不動尊と、それぞれに個性豊かな魅力があります。

都心の大規模神社と比べて混雑が穏やかで、落ち着いて参拝できるのが世田谷区の初詣の魅力です。東急世田谷線で複数の神社を巡ったり、等々力渓谷の自然散策と組み合わせたりと、初詣を一日の小旅行として楽しむこともできます。

2026年の初詣は、歴史と伝統が息づく世田谷区の神社仏閣で、心穏やかに新年のスタートを切りましょう。願いを込めた参拝とともに、世田谷の街の魅力も存分に味わってください。皆様にとって2026年が素晴らしい一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。