【2026】島根県のおすすめ初詣7選｜定番から穴場まで

島根県で2026年の初詣へ！神話の国で縁結びと開運を祈願

「神々の国」として知られる島根県は、全国でも有数の初詣スポットが集まる特別な地域です。神話の時代から続く由緒ある神社が数多く鎮座し、2026年の新年を迎えるにふさわしい厳かな雰囲気に包まれています。

出雲大社をはじめとする定番のパワースポットから、地元の人に愛される穴場の神社まで、島根県の魅力的な初詣スポットを厳選してご紹介します。それぞれの神社には独自のご利益や見どころがあり、新年の願いを叶えるための特別な時間を過ごせます。

【定番】出雲大社｜三が日で約67万人が訪れる縁結びの聖地

島根県の初詣といえば、まず名前が挙がるのが出雲大社です。全国的にも有名な縁結びのご利益で知られ、2025年の三が日には約67万人もの参拝客が訪れた、島根県を代表する初詣スポットです。

出雲大社の初詣の特徴

出雲大社では、元日から1月5日までの期間限定で、普段は入ることができない「楼門前」まで開放され、より近くでご本殿を参拝できます。元日の午前7時には「大御饌祭（おおみけさい）」が執り行われ、大国主大神に新年の祈願が捧げられます。

参拝方法も独特で、一般的な神社とは異なる「二拝四拍手一拝」という作法が特徴的です。この特別な参拝スタイルで、新年の良縁や開運を祈願しましょう。

混雑回避のポイント

三が日は特に混雑が予想され、10時から15時頃がピークとなります。混雑を避けたい場合は、元日の早朝や2日以降の朝夕の時間帯がおすすめです。

交通規制も実施されるため、一畑電車を利用したアクセスが便利です。雲州平田駅から出雲大社前駅まで約20分で、パーク＆ライド方式を活用すれば渋滞を避けられます。また、浜山公園カミアリーナ前から無料シャトルバス（1月1日～3日運行）も利用できます。

【定番】八重垣神社｜鏡の池で縁結び占いができる人気スポット

松江市にある八重垣神社は、日本神話「ヤマタノオロチ」で知られる素盞嗚尊（スサノオノミコト）と稲田姫命（イナタヒメノミコト）の夫婦神をお祀りする、縁結びのご利益で有名な神社です。

人気の鏡の池縁占い

境内奥地の佐久佐女の森にある「鏡の池」では、池に占い用紙を浮かべ、硬貨（10円または100円）を乗せて行う縁占いが大人気です。占い用紙が沈むまでの時間と場所で縁を占い、15分以内に沈めば縁が早く、30分以上かかると縁が遅いとされています。

恋愛や結婚に限らず、仕事や友人関係など、さまざまな縁について占うことができます。占い用紙は神札授与所で1枚100円で購入できます。

初詣のアクセスと特徴

JR松江駅からバスで約15分、「八重垣神社」バス停下車すぐと、アクセスも良好です。初詣期間中は多くの参拝客で賑わいますが、出雲大社ほどの混雑はなく、比較的ゆっくりと参拝できます。

【定番】熊野大社｜日本火出初之社として知られる出雲国一宮

松江市八雲町にある熊野大社は、出雲大社と並ぶ出雲国一宮として古くから崇敬を集めてきた由緒ある神社です。「日本火出初之社（ひのもとひでぞめのやしろ）」とも呼ばれ、火の発祥の地として特別な意味を持っています。

出雲大社との深い関係

主祭神は素盞嗚尊（スサノオノミコト）で、毎年10月15日には「鑽火祭（さんかさい）」が執り行われます。この神事では、出雲大社の宮司が熊野大社を訪れて、古伝新嘗祭で使う神聖な火をおこすための燧臼（ひきりうす）と燧杵（ひきりきね）を受け取ります。

縁結びの御櫛も人気

素盞嗚尊が稲田姫へ櫛を贈られた故事にちなんだ「縁結びの御櫛」は、丸くてかわいいと女性に人気のお守りです。八雲塗という伝統工芸の漆塗りで作られ、品の良い落ち着いた雰囲気が魅力です。

【定番】美保神社｜えびす様の総本宮で商売繁盛を祈願

松江市美保関町に位置する美保神社は、全国3,000社以上ある「えびす様」の総本宮として知られています。事代主神（コトシロヌシノカミ）を祀り、商売繁盛、海上安全、大漁満足のご利益で信仰を集めています。

えびすだいこく両参りで良縁を

出雲大社の大国主大神（大黒様）と美保神社のえびす様を合わせて参拝する「えびすだいこく両参り」は、両方を参拝することで、よりよい縁に恵まれるといわれています。出雲大社からは車で約40分の距離にあり、初詣で両方を巡る参拝者も多くいます。

音楽にゆかりが深い神社

御祭神の三穂津姫命（ミホツヒメノミコト）と事代主神は、どちらも音楽にゆかりが深く、境内では奉納コンサートも開催されます。鳴り物を好むえびす様に因んで、多くの楽器が奉納されているのも特徴です。

【穴場】太皷谷稲成神社｜願望成就の「成」を掲げる日本五大稲荷

津和野町にある太皷谷稲成神社は、日本五大稲荷の一つに数えられ、島根県内で出雲大社に次ぐ参拝者数を誇る神社です。一般的な「稲荷」ではなく「稲成」と表記されるのが最大の特徴で、願望成就・大願成就の意味が込められています。

圧巻の千本鳥居

参道には約1,000本の朱塗りの鳥居がトンネルのように並び、約300メートル、263段の石段を登った先に本殿があります。千本鳥居と木々の緑のコントラストが美しく、フォトジェニックな景観が楽しめます。

車でも本殿近くまで行けますが、徒歩で千本鳥居をくぐって登るのがおすすめです。境内からは「山陰の小京都」と呼ばれる津和野の町並みを一望でき、赤茶色の石州瓦の家々が美しい景観を作り出しています。

お供え物の油揚げで参拝

太皷谷稲成神社では、お供えの油揚げとローソクを用意して参拝するのが習わしです。表参道や駐車場横の売店で購入できます。元宮、命婦社、新殿、新殿裏奉拝所の順に参拝する「四ヶ所参り」で大願成就を目指しましょう。

【穴場】日御碕神社｜日本の夜を守る夕日の聖地

出雲市の島根半島西端に位置する日御碕神社は、「日の本の昼を守る」伊勢神宮に対して、「日の本の夜を守る」とされる特別な神社です。

二社からなる珍しい形式

日御碕神社は、天照大御神（アマテラスオオミカミ）を祀る「日沉宮（ひしずみのみや・下の宮）」と、素盞嗚尊（スサノオノミコト）を祀る「神の宮（かみのみや・上の宮）」の二社からなり、両本社を総称して日御碕神社と呼ばれます。

徳川家光の命により建てられた現在の社殿は、桃山時代の面影を残し、日光東照宮を思わせる見事な彫刻が施されています。朱塗りの楼門と社殿は松林を背景に荘厳な雰囲気を漂わせ、国の重要文化財に指定されています。

夕日のビュースポット

日本海に面した境内からは、美しい夕日を望むことができ、出雲屈指の夕日スポットとして知られています。初詣の時期は日没が早いため、午後の参拝で夕日を見ることも可能です。

【穴場】一畑薬師（一畑寺）｜目のお薬師様として信仰を集める古刹

出雲市にある一畑薬師は、「目のお薬師様」として全国的に知られる寺院です。正式名称は一畑寺で、薬師如来をご本尊としています。

初詣と初薬師

元日は0時30分から「修正会（しゅしょうえ）」が執り行われ、除夜の鐘に引き続き新年最初のお勤めが行われます。また、1月8日には「初薬師（ようかさん）」と呼ばれる特別祈祷があり、交通祈願などの祈祷も受けられます。

眼病平癒と健康祈願

目の薬師様として、眼病平癒や視力回復を祈願する参拝者が多く訪れます。その他にも、厄除け、安産子育て、無病息災、交通安全など、幅広いご利益があるとされています。

島根県の初詣で知っておきたいポイント

混雑時期と混雑回避のコツ

島根県の主要な神社では、元日の10時～15時頃が最も混雑します。比較的空いている時間帯を狙うなら、元日の早朝（6時～8時頃）や、2日以降の朝夕がおすすめです。4日以降になると混雑も落ち着いてきます。

出雲大社や太皷谷稲成神社などの人気スポットでは、交通規制が実施されるため、公共交通機関の利用が便利です。各神社とも臨時駐車場やシャトルバスが用意されることが多いので、事前に公式サイトで確認しておきましょう。

参拝マナーと服装

島根県の初詣では、防寒対策が重要です。1月の島根県は冷え込みが厳しく、特に海沿いの神社では風が強いため、厚手のコートや手袋、マフラーなどをしっかり準備しましょう。

出雲大社では「二拝四拍手一拝」という独特の参拝作法があり、一般的な神社の「二拝二拍手一拝」とは異なります。初めて訪れる方は、周囲の参拝者を参考にするか、境内の案内板を確認するとよいでしょう。

お守りと御朱印

各神社では、それぞれ独自のお守りや御朱印を授与しています。八重垣神社の「美のお守り」や熊野大社の「縁結びの御櫛」、日御碕神社の「御神砂守」など、各神社ならではの授与品をチェックしてみましょう。

初詣期間中は授与所が混雑することもあるため、時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。

グルメと周辺観光

初詣の後は、島根県ならではのグルメも楽しみましょう。出雲そば、出雲ぜんざい、しじみ汁など、地元の名物料理を味わえる店が神社周辺に点在しています。

出雲大社周辺の神門通りには多くの飲食店やお土産店が並び、初詣と合わせて散策を楽しめます。津和野では源氏巻などの和菓子が有名で、お土産にもぴったりです。

2026年の初詣は島根県で特別な時間を

神話の国・島根県には、歴史と伝統に彩られた魅力的な初詣スポットが数多くあります。定番の出雲大社や八重垣神社から、穴場の太皷谷稲成神社や日御碕神社まで、それぞれに異なる魅力とご利益があります。

2026年の新年は、神々の国で縁結びや開運を祈願し、特別な初詣の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。事前に混雑情報やアクセス方法を確認して、快適な初詣をお楽しみください。