【2026】岡山県のおすすめ初詣7選|定番から穴場まで

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【2026】岡山県のおすすめ初詣7選|定番から穴場まで

岡山県の初詣スポット|2026年は歴史と伝統に触れる新年の祈りを

新しい年の始まりを迎えるにあたり、岡山県には歴史と由緒ある初詣スポットが数多く存在します。
桃太郎伝説ゆかりの神社から、日本三大稲荷に数えられる寺院、さらには厄除けの総本山として知られる神社まで、それぞれに特色あるご利益と魅力を持っています。

本記事では、2026年の初詣におすすめしたい岡山県の神社・お寺を7か所厳選してご紹介します。
県内トップの参拝者数を誇る定番スポットから、地元の人々に愛される穴場まで、アクセス方法や駐車場情報、ご利益などを詳しく解説していきます。

1. 最上稲荷(岡山市北区)|県内最大の参拝者数を誇る日本三大稲荷

最上稲荷山妙教寺(最上稲荷)
岡山県で最も多くの初詣参拝者を集めるのが、日本三大稲荷の一つとして知られる最上稲荷です。
正式名称は「最上稲荷山妙教寺」といい、日蓮宗の寺院でありながらも稲荷を祀るという、全国でも珍しい神仏習合の祭祀形態を今に伝えています。

最上稲荷の魅力と特徴

宝亀8年(777年)に安隆上人によって創建されたと伝わる最上稲荷は、最上位経王大菩薩、八大龍王、三面大黒天を祀っています。境内には遠くからも目立つ高さ27.5メートルの大鳥居があり、初詣の目印となっています。

初詣期間中は例年約60万人もの参拝者が訪れ、岡山県内でトップの人気を誇ります。元日は除夜の鐘を合図に午前0時から新年のご祈祷「新春開運大祈願祭」が始まり、1月1日~3日は昼夜連続でご祈祷が行われます。

1月1日~14日には特別拝観「寒松庭特別拝観」も実施され(9時~15時、ただし14日は12時まで、拝観料500円)、新春の特別な雰囲気を楽しめます。また、干支がデザインされた御朱印も枚数限定で授与されています。

注意点:
12月31日~1月3日の期間中は交通規制があり、また交通機関の特別運行も行われるため、事前に確認することをおすすめします。
ご祈祷は公式HPから事前予約が可能で、待ち時間を減らしたい方は予約が便利です。

ご利益

厄除け、学業成就、縁結び、安産子育て、無病息災、交通安全、商売繁盛、家内安全など、幅広いご利益があります。特に金運アップのお守りが充実しているのも特徴です。

アクセス・駐車場情報

項目 詳細
住所 岡山県岡山市北区高松稲荷712
電車でのアクセス JR備中高松駅からタクシー約5分(徒歩の場合約40分)
車でのアクセス 岡山自動車道岡山総社ICから約10分
駐車場 周辺に民間駐車場約5,000台(有料)
混雑時間 1月1日:0時~2時、10時~15時/2・3日:10時~15時
公式サイト 最上稲荷山妙教寺(最上稲荷)

2. 吉備津神社(岡山市北区)|国宝の社殿と桃太郎伝説

吉備津神社
吉備国の総鎮守として、約2000年の歴史を持つ格式高い神社が吉備津神社です。県内では最も古く、最大級の神社として知られ、桃太郎伝説のモデルとなった吉備津彦命の温羅退治の伝説が残る場所でもあります。

吉備津神社の魅力と特徴

最大の見どころは、全国唯一の建築様式「吉備津造り(比翼入母屋造)」の本殿・拝殿です。1425年(応永32年)に室町幕府三代将軍・足利義満が約30年の歳月をかけて再建したもので、国宝に指定されています。日本建築の傑作として高く評価されています。

また、御本殿から南の本宮社をつなぐ約400メートル続く廻廊(県指定重要文化財)も必見です。朱塗りの美しい回廊を歩けば、まるで時代を遡ったかのような感覚を味わえます。

御竈殿では、退治された鬼の首が埋められているという伝説があり、現在でも「鳴釜神事」が執り行われています。御釜の鳴り具合によって吉凶禍福を占うという神事で、江戸期の怪奇小説『雨月物語』にも登場するほど有名です。

注意点:
大晦日から正月三が日の期間中は交通規制があり、駐車場や周辺道路が大変混雑するため、公共交通機関の利用がおすすめです。
また、交通機関の特別運行については間際に決定されることが多いため、事前確認が必要です。

ご利益

厄除け、開運、商売繁盛、学業成就、縁結び、交通安全、家内安全など多岐にわたります。

アクセス・駐車場情報

項目 詳細
住所 岡山県岡山市北区吉備津931
電車でのアクセス JR桃太郎線「吉備津駅」下車徒歩約10分
車でのアクセス 岡山総社ICから約15分、岡山ICから約15分
駐車場 約270台(通常無料、1月1日~5日は有料:乗用車500円、大型車1,000円)
開門時間 5:00~18:00、受付・授与所は9:00~16:00
公式サイト 吉備津神社

3. 吉備津彦神社(岡山市北区)|朝日の宮として知られる備前国一宮

吉備津彦神社
吉備津神社の分社として創建された吉備津彦神社は、備前国の一宮として歴代領主の崇敬を受けてきた由緒ある神社です。主祭神の大吉備津彦命は、七代孝霊天皇の皇子で、桃太郎のモデルとされる人物です。

吉備津彦神社の魅力と特徴

境内地は大吉備津彦命の屋敷があった場所と伝わり、背後には古代より神の山として崇敬されてきた「吉備の中山」がそびえています。

夏至の日には朝日が鳥居の正面から昇ることから「朝日の宮」とも呼ばれ、パワースポットとしても知られています。本殿は江戸期の建物で、岡山県の重要文化財に指定されています。

境内には日本一巨大な大燈籠があり、また駐車場の奥には表情豊かな桃太郎像もあるなど、見どころが豊富です。

ご利益

厄除け、勝運、商売繁盛、交通安全、家内安全など。勝負事に強いとされ、スポーツ選手の参拝も多い神社として知られます。

アクセス・駐車場情報

項目 詳細
住所 岡山県岡山市北区一宮1043
電車でのアクセス JR桃太郎線「備前一宮駅」下車徒歩約3分
車でのアクセス 岡山自動車道総社ICから国道180号線を岡山市街方面へ約8km、吉備津彦神社前交差点を右折
駐車場 約100台(無料)、お正月は臨時駐車場300台
開門時間 通常6:00~18:00(防犯・防災のため18:00~翌6:00は閉門)
公式サイト 吉備津彦神社

4. 西大寺(観音院)(岡山市東区)|裸祭りで有名な古刹

西大寺(観音院)
宝亀8年(777年)に安隆上人によって犀戴寺として建立され、承久3年(1221年)に西大寺と改められた高野山真言宗別格本山です。中国三十三観音霊場第一番札所としても知られています。

西大寺の魅力と特徴

毎年2月の第3土曜深夜に行われる「会陽(えよう)」は、日本三大奇祭の一つとして全国的に有名です。厳寒の中、裸の男たちが宝木(しんぎ)を奪い合うことから「はだか祭り」とも呼ばれています。

初詣期間中の1月1日~3日には本堂を特別拝観した人に限り、国指定重要文化財の「招福の鐘」をつくことができます(9時~16時、拝観料大人500円、小人200円)。また、牛玉所殿にて秘仏、金毘羅大権現、青面金剛の拝観も可能です(無料、1月14日まで)。

新春開運特別祈祷(大般若祈祷)が1月1日~3日に行われ、厄除け、八方除け、交通安全、家内安全、身体健全などを祈願できます。

ご利益

厄除け、学業成就、安産子育て、無病息災、交通安全、商売繁盛、傷病平癒、試験合格、疫病平癒など。

アクセス・駐車場情報

項目 詳細
住所 岡山県岡山市東区西大寺中3-8-8
電車でのアクセス JR赤穂線「西大寺駅」下車徒歩約10分
バスでのアクセス 岡山天満屋バスセンターから西大寺バスセンター行き(所要時間約30分)、西大寺バスセンターより徒歩10分
駐車場 境内に約100台(年末年始は西大寺公民館に臨時駐車場あり、徒歩2分)
拝観時間 9:00~16:00
公式サイト 西大寺(観音院)

5. 阿智神社(倉敷市)|美観地区を見下ろす総鎮守

阿智神社
倉敷美観地区の一角にある鶴形山の山頂に鎮座する倉敷の総鎮守です。文禄3年(1594年)に現在地へ遷座し、航海の安全を司る宗像三女神を主祭神としています。

阿智神社の魅力と特徴

最大の魅力は、境内から望む倉敷美観地区の美しい景色です。鶴形山の山頂にあるため、白壁の町並みを一望できる絶好のビュースポットとなっています。

境内には県指定天然記念物「阿知の藤」があり、推定樹齢300~500年の古木で、曙藤としては日本一の大きさを誇ります。4月下旬から5月上旬に淡いピンクの花を咲かせる様子は圧巻で、倉敷市の市花にもなっています。

また、蓬莱思想に基づいた古代庭園や能舞台、絵馬殿なども見どころです。檜皮葺きの本殿は格式高く、倉敷市内でもこの建築様式を持つのは3社のみという貴重なものです。

注意点:
参道には南参道、東参道、西参道の3つの入口があり、それぞれ石段が続きます。
美観地区からアクセスしやすく、観光と合わせて訪れるのもおすすめです。

ご利益

航海安全、交通安全、商売繁盛、学業成就、芸能上達、美容健康など。

アクセス・駐車場情報

項目 詳細
住所 岡山県倉敷市本町12-1
電車でのアクセス JR「倉敷駅」から徒歩約15分
車でのアクセス 山陽自動車道・倉敷ICより15分、瀬戸中央自動車道・早島ICより15分
駐車場 境内に15台(参拝時間:終日可能、授与所:9:00~17:00)
公式サイト 阿智神社

6. 備中国総社宮(総社市)|324社の神々を祀る総社

備中国総社宮
平安時代末期に創建された備中国の総社で、市名の由来にもなっている神社です。備中国内すべての神社を参拝する手間を省くため、国中の神社324社を勧請しお祀りしたのが始まりとされています。

備中国総社宮の魅力と特徴

ここに参拝すれば324社に参拝したのと同じご利益があると言われ、効率的に多くの神々の加護を受けられる貴重な神社です。

境内には美しい三島式庭園があり、古代の様式を今に伝えています。この庭園は後楽園が造園される際に参考とされたと伝わります。また、約400メートル続く長い回廊も印象的で、静謐な雰囲気の中を散策できます。

お正月期間中(元日から6日まで)は福引が開催され、地元の人々で賑わいます。

ご利益

厄除け、商売繁盛、家内安全、学業成就、安産祈願など、324社の神々による幅広いご利益があります。

アクセス・駐車場情報

項目 詳細
住所 岡山県総社市総社2-18-1
電車でのアクセス JR吉備線「東総社駅」から徒歩約5分、JR伯備線「総社駅」から徒歩約20分
車でのアクセス 岡山自動車道岡山総社ICから国道180号を総社市街方面へ約4km(車で約10分)
駐車場 約40台(無料)
公式サイト 備中国総社宮

7. 由加神社本宮(倉敷市)|厄除けの総本山

由加神社本宮
標高273メートルの由加山に鎮座する厄除けの総本山として知られる神社です。2000年以上の歴史を持ち、天平5年(733年)に行基が十一面観音を祀ったことに始まる神仏習合の霊山です。

由加神社本宮の魅力と特徴

江戸時代には備前藩主・池田氏の祈願所として厚い信仰を集め、格式ある社殿群と備前焼の大鳥居が荘厳な空気を漂わせています。明治27年(1894年)に奉納された備前焼の大鳥居は、備前焼でつくられた鳥居としては日本一の大きさです。

江戸時代中期からは「ゆがさん・こんぴらさん両参り」として知られ、由加神社本宮と香川県の金刀比羅宮の両方を参拝する風習が広がりました。「有求必應(求めが有れば必ず應じて下さる)」神として、今も多くの参拝者が訪れます。

境内には「厄除け石段」があり、3か所に分かれた石段を上りながら厄除けを祈願できます。また、「厄玉の儀」では厄や災いを封じた陶器の厄玉を大きな「厄」の字に向けて投げて割ることで、厄除けを願う独特の行事があります。

初詣には例年約35万人が訪れ、三が日は特にご祈祷を待つ人で混雑します。門前町では由加山名物の「あんころ餅」を購入できるのも楽しみの一つです。

注意点:カーナビで検索する際は、「岡山県倉敷市児島由加3335」で検索すると表参道第一駐車場前まで案内されます。由加山蓮台寺の駐車場からは表参道の階段を上る必要がないため、足腰に不安がある方におすすめです。

ご利益

厄除け、災難除け、交通安全、旅行安全、商売繁盛など。

アクセス・駐車場情報

項目 詳細
住所 岡山県倉敷市児島由加2852
電車でのアクセス JR瀬戸大橋線「児島駅」よりタクシー約16分
車でのアクセス 瀬戸中央自動車道児島ICより約21分
駐車場 表参道第一駐車場など約150台(初詣期間は臨時駐車場も設置)
参拝時間 24時間可能(受付:8:30~17:00)
公式サイト 由加神社本宮

穴場スポット:玉比咩神社(玉野市)|巨石が御神体のパワースポット

玉比咩神社
地元の人々に愛される穴場の初詣スポットとして、玉比咩神社(たまひめじんじゃ)もおすすめです。
国道430号線沿いに位置し、境内には高さ10.6メートル、周囲29.4メートルの巨大な「立石」と呼ばれる磐座があります。

祭神は豊玉姫命、つまり竜宮城伝説の乙姫様です。海の守護神としてだけでなく、安産の神様としても古くから信仰されています。
立石には直接触れることができ、パワーをもらえるパワースポットとして人気です。

混雑を避けてゆっくり参拝したい方や、パワースポット巡りが好きな方におすすめのスポットです。

アクセス情報

項目 詳細
住所 岡山県玉野市玉5-1-17
電車・バスでのアクセス JR宇野駅から岡山駅行きバス約10分「玉比咩神社前」下車すぐ
車でのアクセス 瀬戸中央自動車道児島ICから約35分
駐車場 神社北側にあり
公式サイト 玉比咩神社(瀬戸内玉野観光ガイド)

初詣を楽しむためのポイント

混雑を避けるコツ

多くの神社では元日の0時~2時と10時~15時、2・3日の10時~15時が最も混雑する時間帯です。
早朝や夕方以降、または松の内期間(1月7日まで)にゆっくり参拝するのもおすすめです。

交通アクセスの選び方

大晦日から三が日にかけては交通規制が実施される神社が多く、駐車場も混雑します。
公共交通機関の利用がスムーズな場合が多いため、事前に特別運行の有無を確認しておきましょう。

事前予約の活用

最上稲荷など一部の神社ではご祈祷の事前予約が可能です。
待ち時間を減らしたい方は、公式HPで予約方法を確認しておくと便利です。

服装と持ち物

1月の岡山は冷え込むため、防寒対策をしっかりと行いましょう。
特に山の上にある神社や参道の長い神社では、歩きやすい靴と暖かい服装が必須です。

まとめ|2026年は岡山の神社で新年の祈りを

岡山県には、日本三大稲荷の一つ最上稲荷や、国宝の社殿を持つ吉備津神社、厄除けの総本山として知られる由加神社本宮など、個性豊かな初詣スポットが数多く存在します。

桃太郎伝説ゆかりの神社では歴史ロマンに触れ、倉敷美観地区の阿智神社では美しい景観とともに新年を迎え、324社の神々を祀る備中国総社宮では効率的に多くのご利益を授かることができます。

2026年の初詣は、ぜひ岡山県の歴史と伝統が息づく神社・お寺を訪れて、新しい一年の平安と幸福を祈願してみてはいかがでしょうか。それぞれの神社が持つ独自の魅力とご利益を感じながら、素晴らしい年の始まりをお迎えください。

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