【2026】長野県のおすすめ初詣7選｜定番から穴場まで

2026年の初詣は、信州・長野県の格式高い神社仏閣で新年の願いを込めませんか。
雄大な北アルプスに抱かれた長野県には、1400年の歴史を誇る名刹から日本最古の神社、天岩戸神話の舞台となった聖地まで、多彩な初詣スポットが揃っています。

この記事では、三が日で約50万人が訪れる善光寺をはじめ、全国25,000社の総本社である諏訪大社、神話のパワースポット戸隠神社など、定番から穴場まで7つの厳選初詣スポットをご紹介します。
混雑状況やアクセス情報、ご利益まで詳しく解説していますので、2026年の初詣計画にお役立てください。

長野県の初詣の特徴と魅力

長野県は標高が高く、冬季は厳しい寒さと豪雪に見舞われる地域です。
例年、初詣の時期は気温が氷点下になることも多く、雪景色の中での参拝は神聖で特別な体験となります。

長野県の初詣では「二年参り」という風習があり、大晦日から元旦にかけて参拝することで2年にまたがってお参りをする風習が根づいています。

また、雪深い環境のため、防寒対策と足元への注意が必須です。

長野県で初詣をする際の注意点

• 最高気温が氷点下になる真冬日も多く、最大限の防寒対策が必要
• 積雪や路面凍結があるため、冬用タイヤ装着が必須
• 三が日は交通規制が実施される神社も多い
• 公共交通機関の利用がおすすめ（臨時バス運行あり）
• 標高1,200m以上のエリアでは特に気温が低い

1. 善光寺（長野市）- 一生に一度は善光寺詣り

善光寺の基本情報

「牛に引かれて善光寺参り」のことわざで知られる善光寺は、創建約1400年の歴史を誇る長野県を代表する名刹です。宗派を問わず全ての人を救う阿弥陀如来を本尊とし、三が日だけで約50万人もの参拝客が訪れる、信州最大級の初詣スポットです。

善光寺の初詣イベント

善光寺では正月期間中、さまざまな伝統行事が執り行われます。

• 朝拝式：1月1日午前1時〜（新年最初の法要）
• 修正会：1月1日〜3日 各日11時・15時（国家平安を祈る儀式）
• 除夜の鐘：大晦日23時頃から整理券配布（先着108名）
• びんずる廻し：1月6日19時〜（びんずる尊者を引き回す行事）
• 七草会：1月7日3時〜

混雑状況と回避方法

善光寺の初詣は長野県内で最も混雑します。
特に混雑が苦手な方は、以下の時間帯は避けることをおすすめします。

• 12月31日23時〜1月1日3時（二年参りのピーク、待ち時間1時間以上）
• 1月1日〜3日の11時〜14時頃（特に12時30分〜13時30分が最混雑）

比較的空いている時間帯は以下のとおりです。

• 1月1日の早朝5時以降
• 各日の夕方18時以降
• 1月4日以降は混雑が大幅に緩和

アクセス情報

【電車】JR長野駅善光寺口から路線バス（1番のりば）で約15分「善光寺大門」下車、徒歩5分。運賃190円。三が日は臨時バスが終夜運行。

【車】上信越自動車道「長野IC」「須坂長野東IC」から約40分。駐車場は第1〜第5駐車場あり（約400台、2時間600円、以降1時間毎300円）。ただし、初詣期間は早朝から満車になるため公共交通機関の利用を強く推奨。

交通規制情報

12月31日23時〜1月1日午前3時、および三が日は善光寺周辺道路で交通規制が実施されます。
一部道路が一方通行となるほか、歩行者天国も設けられるため、車でのアクセスは非常に困難です。

見どころとお参りの作法

善光寺はお寺のため、神社とは異なる参拝方法になります。

1. 山門の前で合掌して一礼し、右足から入る（敷居は踏まない）
2. 手水舎で手と口を清める
3. 本堂で合掌礼拝（柏手は打たない）
4. 賽銭を入れて静かに手を合わせる

善光寺名物の「お戒壇巡り」は、真っ暗な回廊を手探りで進み、本尊の真下にある「極楽の錠前」に触れることで極楽往生が約束されるといわれる体験です（※有料、本堂内陣券が必要）。

2. 諏訪大社（諏訪市・下諏訪町）- 全国諏訪神社の総本社

諏訪大社の基本情報

諏訪大社は日本最古の神社の一つで、全国に約25,000社ある諏訪神社の総本社です。諏訪湖を挟んで上社（本宮・前宮）と下社（春宮・秋宮）の二社四宮に分かれており、7年に一度の「御柱祭」で全国的に有名です。

四社それぞれの特徴

諏訪大社は四社すべてを参拝する「四社巡り」が推奨されています。各社に特徴があり、時間や目的に応じて選ぶことができます。

【上社本宮】最も壮大で人気が高い。出店が多く、周辺に土産物店や飲食店が充実。御門や土俵など見どころ多数。初詣には最も多くの参拝客が訪れます。

【上社前宮】四社の中で最古。参拝客が少なく静かで落ち着いた雰囲気。清らかな水が湧き出る「水眼の清流」が見どころ。混雑を避けたい方におすすめ。

【下社秋宮】華やかな彫刻が美しい。手水舎から温泉が流れ出ることで有名。下諏訪駅からアクセス良好。

【下社春宮】バランスの良い境内。「結びの杉」という御神木が縁結びのご利益で人気。

混雑状況とおすすめの社

上社本宮と下社秋宮が最も混雑します。混雑を避けたい場合は上社前宮や下社春宮がおすすめです。

初詣におすすめの順番

• 壮大さを求めるなら：上社本宮→下社秋宮→下社春宮→上社前宮
• 混雑回避重視なら：上社前宮→上社本宮→下社春宮→下社秋宮
• 時間がない場合：上社本宮のみ、または下社秋宮のみでも可

アクセス情報

【上社本宮】JR茅野駅からタクシー10分。車は中央道諏訪ICから7分。駐車場約530台（初詣時は臨時駐車場250台追加）。

【下社秋宮】JR下諏訪駅からタクシー5分または下諏訪町循環バス5分。車は長野道岡谷ICから10分。駐車場約100台。

特徴と見どころ

諏訪大社の最大の特徴は、四社すべてに本殿がないことです。
上社は御山（守屋山）を御神体とし、秋宮はイチイの木、春宮は杉の木を御神木として拝します。

また、各社殿の四隅には「御柱（おんばしら）」と呼ばれる巨大な木柱が建てられており、これは7年に一度の御柱祭で建て替えられます。

3. 戸隠神社（長野市）- 天岩戸神話の聖地

戸隠神社の基本情報

戸隠神社は天岩戸伝説ゆかりの神社で、奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の五社から構成されます。
創建から2000年以上の歴史を持ち、霊山・戸隠山の麓に鎮座する長野県屈指のパワースポットです。

冬季の注意事項（重要）

例年1月7日〜4月下旬頃まで奥社と九頭龍社は閉殿となります。
この期間中は奥社・九頭龍社の御分霊が中社に祀られます。積雪や雪崩の危険があるため、随神門より先への進入は禁止されています。
（※参道の杉並木は観賞可能）

初詣におすすめの社

冬季は中社での参拝が中心となります。
中社は冬季も除雪されており、アクセスしやすい環境が整っています。

【中社】五社の中心的存在。駐車場から近く、初詣に最適。境内の巨大な杉が圧巻。授与所でおみくじやお守りを受けられます。

【宝光社】260段の石段があるが、冬季も比較的参拝しやすい。女坂も利用可能。

混雑状況

戸隠神社は長野市街地から車で約1時間と距離があり、冬季は積雪の心配もあるため、初詣時期は意外にも穴場となっています。
善光寺や諏訪大社と比較すると混雑は少なめです。

ただし、積雪の可能性も高いことから、防寒対策はしっかりと行うようにしましょう。

比較的空いている理由

• 市街地から距離がある（車で約1時間）
• 冬季は奥社が閉殿しており、五社巡りができない
• 積雪や寒さへの懸念から参拝客が分散
• 混雑する時間帯でも11時〜15時程度

アクセス情報

【バス】JR長野駅からアルピコ交通バス「戸隠線」で約1時間「戸隠中社」下車。注意：冬季（11月下旬〜4月中旬）はバスが奥社方面に行かず、戸隠スキー場行きになります。

【車】長野市街地から県道戸隠バードラインで約1時間。冬用タイヤ（スタッドレス）必須。中社の駐車場は冬季無料開放。奥社参拝者用駐車場も11月下旬〜4月中旬は無料。

防寒対策

戸隠は標高1,200m超で、気候は札幌に匹敵する厳しさです。
1月は最高気温が氷点下の真冬日が多く、最大限の防寒対策が必要です。

• ダウンジャケットまたは厚手のコート
• 手袋、マフラー、耳あて必須
• 滑りにくい冬用の靴（スノーブーツ推奨）
• 足元用のホッカイロもおすすめ

4. 穂高神社（安曇野市）- 日本アルプスの総鎮守

穂高神社の基本情報

穂高神社は「日本アルプスの総鎮守」として知られ、交通安全・産業安全の守り神として全国から信仰を集めています。
安曇野市穂高の本宮のほか、上高地に奥宮、奥穂高岳山頂に嶺宮があります。

穂高神社の特徴

穂高神社は式内社（名神大社）で信濃国三宮の格式を持ち、「車を買ったら穂高神社」と言われるほど交通安全祈願で有名です。
新春の祈祷大祭では、車を神社前まで付けて交通安全のお祓いを受けることができます。

近年は縁結びのご利益でも注目を集めており、若いカップルの参拝も増えています。

初詣イベント

新春祈願大祭：元旦から1月8日まで開催。この期間は特に交通安全祈願の参拝者で賑わいます。

混雑状況

毎年約8万人の参拝客が訪れます。善光寺や諏訪大社ほどの混雑はありませんが、三が日は駐車場が混雑するため、公共交通機関の利用がおすすめです。

アクセス情報

【電車】JR大糸線「穂高駅」から徒歩約7分とアクセス良好。

【車】長野自動車道「安曇野IC」から県道57号・国道147号経由で約7km。駐車場100台（初詣期間は250台）。

5. 四柱神社（松本市）- 願いごとむすびの神

四柱神社の基本情報

四柱神社（よはしらじんじゃ）は松本市の中心部に鎮座し、「願いごとむすびの神」として地元で「よはしらさん」の愛称で親しまれています。天之御中主神をはじめとする四柱の神々を祀り、全ての願いを叶えるオールマイティな神社として人気です。

四柱神社の魅力

創建約1300年の歴史を持ち、四柱の強力な神様が祀られていることから、あらゆる願いを結ぶとされています。
境内は四季折々の自然に包まれ、特に春の桜と秋の紅葉が美しいことで知られています。

松本市の中心部に位置しアクセスが良好なため、松本城観光と合わせて参拝する観光客も多い神社です。

アクセス情報

JR松本駅から徒歩約15分。市の中心部にあるため公共交通機関でのアクセスが便利です。

6. 生島足島神社（上田市）- 日本の中心でエネルギーチャージ

生島足島神社の基本情報

生島足島神社（いくしまたるしまじんじゃ）は、「日本の中心」とされる由緒深い古社で、延喜式に名神大社として記された格式高い神社です。生命力と活力をチャージできるパワースポットとして知られています。

生島足島神社の特徴

諏訪大社、穂高神社とともに信濃における三大社の一つとして、古くから朝廷の奉幣を受けてきました。境内の神池に朱塗りの鳥居や社殿が映る景観が美しく、歴史ある雰囲気に包まれています。

新年に訪れることで、一年の生命力と活力をチャージできると言われており、健康長寿を願う参拝者に人気です。

7. 白蛇神社（上田市）- 金運・財運の穴場スポット

白蛇神社の基本情報

白蛇神社（はくじゃじんじゃ）は上田市に鎮座する神秘的な神社で、白蛇を神の使いとする信仰に基づいて祀られています。金運・財運・商売繁盛のパワースポットとして人気が高まっています。

白蛇神社の魅力

白蛇は古来より金運・財運の象徴とされており、特に金運アップを願う参拝者に人気です。境内には白蛇の石像や絵馬が点在し、白蛇をモチーフにしたお守りも多くの人に親しまれています。

静かな里山の中にあり、自然に包まれた穏やかな雰囲気の中で、心静かに願いを込めることができます。地域に根差した信仰を大切に守り続ける神社で、地元の人々の厚い信仰を集めています。
大規模な神社ではありませんが、その分混雑を避けてゆっくり参拝できます。
2026年の金運アップを祈願したい方や、静かな環境でお参りしたい方に特におすすめです。

長野県の初詣で知っておきたいポイント

防寒対策は万全に

長野県は標高が高く、初詣時期は極寒です。特に戸隠や諏訪エリアは標高1,000m超で、最高気温が氷点下になることも珍しくありません。

• 厚手のダウンジャケットまたはコート
• 手袋、マフラー、耳あてなどの防寒小物
• スノーブーツなど滑りにくい冬用の靴
• ホッカイロ（足用も推奨）
• 帽子（ニット帽など）

積雪・路面凍結への対策

車で訪れる場合は冬用タイヤ（スタッドレス）装着が必須です。レンタカーを借りる場合は必ずスタッドレスタイヤ装着車を選びましょう。路面凍結によるアイスバーンも発生しやすいため、運転には十分注意してください。

公共交通機関の活用

三が日は多くの神社仏閣周辺で交通規制が実施され、駐車場も早朝から満車になります。公共交通機関の利用を強く推奨します。善光寺や諏訪大社などは臨時バスも運行されます。

初詣の時期

初詣は一般的に三が日（1月1日〜3日）または松の内（1月7日まで）に行くものとされています。混雑を避けたい場合は1月4日以降がおすすめです。

お守りや御朱印

初詣期間中は授与所が混雑します。特に善光寺や諏訪大社では限定の御朱印が頒布されることもあり、早めに並ぶことをおすすめします。

長野県初詣スポット比較表

混雑度：★★★ 非常に混雑、★★☆ やや混雑、★☆☆ 比較的空いている、☆☆☆ 穴場

まとめ：2026年の初詣は長野県で特別な新年を

長野県の初詣スポットは、それぞれに個性豊かな魅力があります。善光寺で極楽往生を願い、諏訪大社で四社巡りを体験し、戸隠神社で神話のパワーを感じる――どのスポットも2026年の素晴らしいスタートを切るのにふさわしい聖地です。

大規模な神社で賑やかな初詣を楽しむもよし、穴場スポットで静かに新年の決意を新たにするもよし。
ご自身の願いや目的に合わせて、最適な初詣先を選んでください。

長野県の初詣は、厳しい寒さと雪の中だからこそ感じられる神聖な空気があります。
しっかりと準備を整えて、2026年の幸せを願う特別な初詣をお楽しみください。