中尊寺

岩手県

【2026】岩手県のおすすめ初詣7選|定番から穴場まで

新年の幸せを祈る初詣は、一年の始まりを彩る大切な行事です。
岩手県には、世界遺産に登録された平泉の名刹から、地元の人々に長年愛され続ける神社まで、多彩な初詣スポットが存在します。

本記事では、2026年の初詣におすすめの岩手県内7つのスポットを、ご利益や混雑状況、アクセス方法とともに詳しくご紹介します。
定番の人気スポットから知る人ぞ知る穴場まで、あなたにぴったりの初詣先が見つかるはずです。

1. 中尊寺(平泉町)|世界遺産で新年を迎える

中尊寺
岩手県を代表する初詣スポットといえば、世界文化遺産に登録された中尊寺です。天台宗東北大本山として850年に慈覚大師によって開かれた歴史を持ち、平安時代の栄華を今に伝えています。

中尊寺の魅力とご利益

境内には国宝の金色堂をはじめ、数多くの堂宇が点在しています。金色堂は内外に金箔が押された「皆金色」と呼ばれる荘厳な御堂で、極楽浄土の世界を表現しています。不動堂では家内安全、病気平癒、受験合格、交通安全などのご利益があるとされ、多くの参拝者が訪れます。

樹齢300年を超える杉並木が立ち並ぶ月見坂の参道は、神聖な雰囲気に包まれており、新年の心を清めるのに最適な場所です。

初詣期間の特別行事

中尊寺では1月1日から8日にかけて修正会が行われます。これは昨年を反省し、新年をより良くするため、五穀豊穣などを祈願する一年で最初の法要です。元日0時からは新春祈祷法要が執り行われ、参拝者も飛び入り参加が可能です。

なお、金色堂への参拝は1月1日の0時から6時まで、お堂の外からの無料参拝が可能となります。

混雑状況と参拝時間

参拝は12月31日から1月1日にかけて夜通し可能です。御札頒布は1月1日8時から、18時閉門、2日以降は8時30分から16時30分となっています。金色堂の拝観料は大人800円、高校生500円、中学生300円、小学生200円です。

アクセス情報

項目 詳細
住所 〒029-4102 岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202
電話 0191-46-2211
公共交通機関 JR東北本線平泉駅から岩手県交通バスイオン前沢行きで4分、中尊寺バス停下車、徒歩15分
車でのアクセス 東北自動車道平泉前沢ICから国道4号を平泉方面へ約3km
駐車場 町営中尊寺駐車場(470台、1日400円)

2. 盛岡八幡宮(盛岡市)|県下随一の大社で開運祈願

盛岡八幡宮
盛岡八幡宮は岩手県内で最も規模が大きな神社で、年間約20万人が初詣に訪れる県内屈指の人気スポットです。延宝8年(1680年)に第29代南部重信公によって建立され、300年以上の歴史を誇ります。

12の社殿と多彩なご利益

盛岡八幡宮の特徴は、境内に12の社殿が鎮座していることです。それぞれの社殿に異なる神様が祀られており、幅広いご利益が得られることで知られています。

主な社殿とご利益は以下の通りです:

  • 本殿:所願成就、開運出世、商売繁盛、学問成就
  • 縁結美神社:岩手三大縁結び神社の一つで恋愛成就
  • 梅宮:子授けや安産のご利益
  • 健康神社:五臓の神を祀り健康運アップ(わらじを奉納すると足腰の健康祈願に効果的)

初詣期間の行事と屋台

元日には歳旦祭が行われます。また、1月15日にはどんと祭や年越祭、裸参りなどの伝統行事が開催されます。初詣期間中は30軒ほどの屋台が出店し、三が日を過ぎても1月10日頃まで楽しむことができます。名物の一休団子は特に人気があります。

混雑状況と参拝のコツ

大晦日の23時頃から元旦の3時頃、および9時頃から16時頃の間は特に混雑します。元旦の3時から9時頃、または夕方以降が比較的空いている時間帯としておすすめです。2日と3日も日中は混雑するため、早朝か夕方以降の参拝が快適です。

充実した設備

盛岡八幡宮は多機能トイレが整備されており、授乳室やオムツ台、子ども専用トイレも設置されています。「ひとにやさしいまちづくり」で表彰されており、小さなお子様連れでも安心して参拝できます。

アクセス情報

項目 詳細
住所 〒020-0872 岩手県盛岡市八幡町13-1
電話 019-652-5211
参拝時間 大晦日から三が日は終日開放
公共交通機関 JR盛岡駅から岩手県交通バス茶畑行きで約15分、「八幡宮前」下車すぐ
車でのアクセス 東北道盛岡南ICから約15分
駐車場 無料駐車場(200台)※混雑が予想されるため公共交通機関の利用推奨

3. 毛越寺(平泉町)|浄土庭園で心を清める

毛越寺
毛越寺は中尊寺と並ぶ平泉の世界遺産構成資産の一つです。嘉祥3年(850年)に慈覚大師円仁が開山し、藤原氏二代基衡公から三代秀衡公の時代に多くの伽藍が造営されました。往時には堂塔40、僧坊500を数え、中尊寺をしのぐ規模だったといわれています。

特別史跡・特別名勝の二重指定

現在、建物はすべて焼失していますが、大泉が池を中心とする浄土庭園と平安時代の伽藍遺構がほぼ完全な状態で保存されており、国の特別史跡・特別名勝の二重の指定を受けています。平安時代の庭園様式を今に伝える貴重な遺産です。

ご利益と本尊

本堂には薬師如来が本尊として祀られており、特に健康祈願や當病平癒にご利益があるとされています。新年の健康を祈願するのに最適な初詣スポットです。

初詣期間の行事

毛越寺では大晦日の24時から除夜の鐘を鳴らすことができます。また、20日には常行堂で摩多羅神の祭礼が執り行われます。

参拝情報

拝観時間は3月5日から11月4日までは8時30分から17時、11月5日から3月4日までは8時30分から16時30分です。拝観料は大人700円、高校生400円、中学生・小学生200円となっています。

アクセス情報

項目 詳細
住所 〒029-4102 岩手県西磐井郡平泉町平泉字大沢58
電話 0191-46-2331
拝観時間 3月5日~11月4日:8時30分~17時
11月5日~3月4日:8時30分~16時30分
拝観料 大人700円、高校生400円、中学生・小学生200円
公共交通機関 JR平泉駅から徒歩7分、または平泉町巡回バスるんるんで3分、「毛越寺」下車すぐ
駐車場 町営駐車場(330台)小型車300円、大型車750円

4. 志和稲荷神社(紫波町)|東北屈指の古社で商売繁盛祈願

志和稲荷神社
志和稲荷神社は約1000年の歴史を持つ東北屈指の古社で、天喜5年(1057年)に創建されました。地元では「しわのおいなりさん」として親しまれている穴場の初詣スポットです。

ご利益とご神木

五穀豊穣、大漁祈願、交通安全、商売繁盛などのご利益で知られており、特に産業や事業の繁栄を願う参拝者が多く訪れます。境内には樹齢1000年といわれる杉の古木があり、信仰を集めています。

ご祈祷案内

新年祈祷、家内安全、交通安全、商売繁盛、安産祈願、合格祈願、厄祓、歳祝など、さまざまなご祈祷を受け付けています。受付時間は8時から17時までです。

静かな環境でゆっくり参拝

大規模な神社と比べて比較的混雑が少なく、ゆっくりと落ち着いて参拝できるのが魅力です。初詣の喧騒を避けて、静かに新年の願いを捧げたい方におすすめです。

アクセス情報

項目 詳細
住所 〒028-3442 岩手県紫波郡紫波町升沢字前平17-1
※隣接する志和古稲荷神社(升沢字小森108)とセットで参拝するのもおすすめです
拝観時間 6時~17時(年中無休)
ご祈祷受付 8時~17時
公共交通機関 JR紫波中央駅から車で約15分
車でのアクセス 東北自動車道紫波ICから車で約5分

5. 達谷窟毘沙門堂(平泉町)|岩窟の中の神秘的な空間

達谷窟毘沙門堂
達谷窟毘沙門堂は、延暦20年(801年)に征夷大将軍坂上田村麻呂によって創建された、1200年以上の歴史を誇る古刹です。世界遺産平泉の関連資産として位置づけられています。

独特の建築様式

岩壁に填め込まれた形で建てられた懸造(かけづくり)の毘沙門堂は、迫力ある姿で訪れる人を圧倒します。坂上田村麻呂が京都の清水寺を模して建立したと伝えられており、窟堂としては日本一の規模を誇ります。

見どころ

  • 平安時代造像の丈六不動明王像(県指定文化財)
  • 岩面大佛:高さ約16.5メートル、肩幅約9.9メートルの巨大な磨崖仏。北限の磨崖仏として知られる
  • 蝦蟆ヶ池辯天堂:商売繁盛や金運アップのご利益がある弁天様が祀られている

最強のお札「牛玉寳印」

達谷窟毘沙門堂では、元日から8日間の修正会の祈りを経て作られる特別な御札「牛玉寳印(ごおうほういん)」を授与しています。悪鬼を払い福を招く最強のお札として注目されており、11月8日午後2時から1月22日まで授かることができます。

静かな環境で心を整える

比較的観光客も少なく静かで、自然に囲まれた独特の雰囲気が心地よい空間です。一人でゆっくりと参拝するのにぴったりの穴場スポットといえるでしょう。

アクセス情報

項目 詳細
住所 〒029-4102 岩手県西磐井郡平泉町平泉字北沢16
電話 0191-46-4931
拝観時間 年中無休(季節により変動あり、おおむね~16時30分)
拝観料 大人500円、高校生・中学生200円
公共交通機関 JR平泉駅からタクシーで約10分
車でのアクセス 東北自動車道平泉前沢ICから約15分

6. 白山神社能楽殿(平泉町)|中尊寺の鎮守社

白山神社能楽殿
白山神社は中尊寺の北方を鎮守するため、850年に慈覚大師円仁が勧請したと伝えられています。中尊寺境内の北の奥に位置し、静かで厳かな雰囲気に包まれています。

見どころ

立派な能楽殿があり、国の重要文化財に指定されています。中尊寺の参拝と合わせて訪れるのがおすすめです。

アクセス情報

項目 詳細
所在地 中尊寺境内北側
アクセス 中尊寺からの参道を通ってアクセス
※中尊寺の参拝情報と同様

7. 黒石寺(奥州市)|奥州三十三観音の霊場

黒石寺
黒石寺は奥州三十三観音の霊場として、多くの信者を集める古刹です。厳かな雰囲気の中で、新年の願いをじっくりと祈ることができます。

蘇民祭で知られる寺院

黒石寺は国の選択記録無形民俗文化財に指定されている「長徳寺蘇民祭」で全国的に知られています。本尊は木造阿弥陀如来立像で、岩手県指定有形文化財となっています。

参拝情報

拝観は要予約で、拝観料は大人300円(20人以上の団体は1人200円)となっています。

アクセス情報

項目 詳細
公共交通機関 JR水沢駅から車で約20分
JR水沢江刺駅から車で約15分
拝観 要予約
拝観料 大人300円(20人以上の団体は1人200円)
特徴 静かな山間に位置し、落ち着いた雰囲気で参拝できる

初詣の際に知っておきたいマナーと作法

参拝の基本作法

神社では「二拝二拍手一拝」が基本です。お寺では柏手は打たず、静かに合掌して拝みます。賽銭を入れる際は投げ入れず、そっと賽銭箱に入れるのがマナーです。

初詣の混雑を避けるコツ

  • 元旦の深夜から早朝(3時~9時頃)は比較的空いている
  • 三が日にこだわらず、1月中旬以降に参拝するのもおすすめ
  • 平日の午前中や夕方以降が狙い目
  • 公共交通機関を利用すると駐車場の心配がない

防寒対策を万全に

岩手県の1月は厳しい寒さとなります。特に夜間や早朝の参拝では、厚手のコートや手袋、マフラー、カイロなどの防寒対策を万全にしましょう。足元も滑りにくい靴を選ぶことが大切です。

まとめ:2026年の初詣は岩手県で心を清める

岩手県には、世界遺産の名刹から地元に根付いた神社まで、多様な初詣スポットがあります。それぞれに独自の歴史とご利益があり、訪れる価値のある場所ばかりです。

大規模な神社で賑やかに新年を迎えるのも良し、静かな穴場スポットでゆっくりと願いを込めるのも良し。あなたの願いや好みに合わせて、ぴったりの初詣先を選んでください。

2026年が素晴らしい一年となりますよう、心を込めて初詣に出かけましょう。この記事が、あなたの初詣選びの参考になれば幸いです。

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