【2026】北九州市のおすすめ初詣5選｜定番から穴場まで

新しい年の幕開けに欠かせない初詣。
北九州市には、歴史ある神社から関門海峡を望む絶景スポットまで、魅力的な初詣スポットが数多くあります。

この記事では、2026年の初詣におすすめの神社を5か所（定番スポット3か所、穴場スポット2か所）を厳選してご紹介します。
定番の人気スポットから、地元の人々に愛される穴場まで、あなたにぴったりの初詣先が見つかるはずです。

北九州市で初詣に行くべき理由とは？

北九州市は福岡県の北部に位置し、関門海峡に面した港町としての歴史と、製鉄業を中心とした産業都市としての顔を併せ持つ魅力的なエリアです。
そんな北九州市内には、400年以上の歴史を持つ神社や、九州最北端に位置する神社など、個性豊かな参拝スポットが点在しています。

福岡県では「三社参り」という独自の風習が根付いており、正月に3つの神社を巡る文化があります。
北九州市内にはアクセスの良い神社が多く、効率的に三社参りを楽しむことができます。

また、初詣の後は小倉城や門司港レトロなど観光スポットも豊富で、新年のお出かけに最適なエリアといえるでしょう。

【定番】北九州市で人気の初詣スポット3選

1. 八坂神社（小倉祇園八坂神社）（小倉北区）－北九州市最大級の参拝客数を誇る

北九州市で最も多くの初詣客で賑わうのが、小倉城の敷地内に鎮座する八坂神社です。「小倉の祇園さん」として地元の人々に親しまれ、例年約14万人もの参拝者が訪れます。

八坂神社の歴史と由緒

元和3年（1617年）、小倉藩主・細川忠興公によって豊前国の総鎮守として創建されました。もともとは鋳物師町に祇園社として建立され、明治時代に八坂神社へと改称。昭和9年に現在の小倉城内に移設されました。細川忠興公が鷹狩の際、祇園の小祠の扉を開けたところ両目が見えなくなったため、神罰を恐れて立派な社殿を造営したという創建伝説が残されています。

ご利益と御祭神

御祭神は須佐之男命（スサノオノミコト）をはじめとする16柱の神々で、厄除け、疫病退散、商売繁盛、家内安全、産業隆昌、縁結び、交通安全、病気平癒など、幅広いご利益があります。特に須佐之男命は縁結びの神としても知られ、カップルや女性の参拝者も多く訪れます。

初詣の見どころ

境内には室町時代に造られたとされる石鳥居があり、福岡県の指定文化財となっています。また、八坂神社の例大祭である小倉祇園祭で披露される小倉祇園太鼓は、400年以上の歴史を持ち、福岡県の指定無形民俗文化財に指定されています。

大晦日の深夜には年越しの「大祓祭」、1月1日には「歳旦祭」、1月3日には「元始祭」が行われます。縁起物が当たる福みくじも人気です。

初詣のポイント

小倉城に隣接しており、リバーウォーク北九州での初売りと合わせて楽しめるのが魅力です。ただし三が日は大変混雑し、特に元日の0時から2時、および三が日の11時から15時がピークとなります。公共交通機関の利用がおすすめです。

2. 和布刈神社（門司区）－九州最北端の絶景スポット

九州最北端に位置し、関門海峡と関門橋を一望できる絶景の初詣スポットです。「めかりじんじゃ」と読み、別名「隼人社」とも呼ばれます。

和布刈神社の歴史と由緒

社伝によると、西暦200年（仲哀天皇9年）に創建されたとされる、約1800年の歴史を持つ古社です。神功皇后が三韓征伐からの凱旋後に創建したと伝えられ、海峡の守護神として崇敬を集めてきました。壇ノ浦の合戦前夜に平家一門が最後の宴を開いたとされる伝説も残されています。

ご利益と御祭神

御祭神は天照大神の荒魂である「撞賢木厳之御魂天疎向津媛命（つきさかきいつのみたまあまさかるむかつひめ）」。別称を「瀬織津姫（せおりつひめ）」といい、月の女神であり、穢れを祓う禊の神、潮の満ち引きを司る導きの神として信仰されています。

海上交通の神、導きの神として知られ、人生の節目や迷いがある時に参拝すると、新たな一歩を導くご利益があるとされています。

初詣の見どころ

神社からは関門海峡と関門橋の壮大な景色が広がり、対岸の山口県下関市を望むことができます。福岡県指定無形民俗文化財の「和布刈神事」でも有名で、旧暦元日の早朝に3人の神職が干潮の海に降りてワカメを刈り取り、神前に供えて航海の安全と豊漁を祈願する神事が執り行われます。

初詣のポイント

関門海峡沿いの道路は道幅が狭く、三が日は渋滞が予想されます。手前のノーフォーク広場の無料駐車場を利用し、関門海峡の絶景を眺めながら遊歩道を歩くのもおすすめです（徒歩10～15分）。門司港レトロエリアでの観光やグルメと合わせて楽しむのも魅力的です。

3. 高見神社（八幡東区）－ものづくりの街を守る守護神

日本製鉄（旧官営八幡製鐵所）とともに歩んできた歴史を持つ、「ものづくりの街・北九州」を象徴する神社です。広大な鎮守の森に囲まれ、市街地にありながら静寂に包まれた境内が魅力です。

高見神社の歴史と由緒

天正14年（1586年）、豊臣秀吉が九州を平定した際、小早川隆景が高見神社に来訪して武運を祈願したと伝えられています。明治29年（1896年）、官営八幡製鐵所の建設により神社周辺も用地となったため、一時的に豊山八幡神社に移されました。昭和8年（1933年）、今上天皇（当時）の御誕生と日本製鐵の創立を慶機として、現在の場所に建立されました。

ご利益と御祭神

ものづくりの神、産業に関わる人々の安全の神として知られ、家内安全、安全祈願、産業隆昌などのご利益があります。北九州市内外から多くの参拝者が訪れ、特に企業関係者や家族連れに人気です。

初詣の見どころ

境内は御神木・招霊木（おがたま）や桧などの巨木が生い茂り、多くの昆虫や野鳥が集う荘厳な鎮守の森となっています。壮麗な木造の社殿は一見の価値があり、厳かな気持ちで新年を迎えたい方に最適なスポットです。

初詣のポイント

スペースワールド跡地の「THE OUTLETS KITAKYUSHU」からも比較的近く、買い物ついでの参拝もしやすい立地です。静かで落ち着いた雰囲気の中で、ゆっくりと新年の祈願をしたい方におすすめです。

【穴場】地元の人々に愛される初詣スポット2選

4. 篠崎八幡神社（小倉北区）－1400年の歴史を誇る安産・子育ての神様

1400年以上の歴史を持ち、「北九州の八幡様」として長年にわたり地域の人々に親しまれてきた神社です。紫川ジャンクションのすぐ近くに位置しています。

篠崎八幡神社の歴史と由緒

天平2年（730年）に宇佐八幡宮から分祠して建てられました。天正6年（1578年）に合戦で社殿を焼失しましたが、元和元年（1615年）に細川忠興公が本殿を再建し、寛永9年（1632年）には小笠原忠眞公が神殿と拝殿を修造営しています。

ご利益と御祭神

安産や子どもの健やかな成長、福徳長寿、厄除け、交通安全など、多くの願いに応える神社として有名です。特に安産祈願や子育てのご利益で知られ、初詣の時期には家族連れや厄年の方、新しい家族の誕生を控えた方々が多く訪れます。

初詣の見どころ

8000坪の広大な敷地には複数の神社が点在しており、さまざまな願いを一度に祈願できるのが魅力です。境内には赤や石の鳥居が立ち並び、歴史の重みと神聖な雰囲気を感じながら散策を楽しめます。新年を迎える際には太鼓の音が響く中で、参拝者が一体感を味わえる行事も行われます。

初詣のポイント

境内に至るまで長い階段があり、上り終えて境内に到着すると達成感があります。駐車場がないため、公共交通機関や徒歩でのアクセスが推奨されます。八坂神社から車で10～15分程度の距離にあり、三社参りのルートに組み込むのもおすすめです。

5. 到津八幡神社（小倉北区）－学業成就と厄除けで人気

到津の森公園近くにある歴史ある神社で、学業成就や厄除けのご利益で知られています。
「いとうづはちまんじんじゃ」と読み、地元の人々に大切にされてきた神社です。

到津八幡神社の歴史と由緒

元和元年（1615年）に細川忠興公が再興し、寛永9年（1632年）には小笠原忠眞公が神殿と拝殿を造営しました。現在の建物は明治29年（1896年）に建て替えられたものです。

ご利益と御祭神

学業成就で特に有名で、受験を控える学生や家族連れが多く訪れます。合格ハチマキやお守りも人気です。また、家内安全、厄除け、交通安全などのご利益もあります。

初詣の見どころ

静かで落ち着いた境内は集中力を高めるのにも良く、合格祈願をする受験生に最適なスポットです。板櫃川に架かる橋を渡ってから境内に至るまでの参道は、かなり傾斜のきつい階段があり、本殿に到着するまでの道のりが参拝の体験を一層印象深いものにしています。

初詣のポイント

到津の森公園に近く、初詣と合わせて新年のお出かけを楽しむのもおすすめです。長い階段を上る必要があるため、歩きやすい靴での参拝が推奨されます。小倉北区周辺での三社参りの1つとして組み込むと効率的です。

北九州市の初詣で知っておきたいポイント

混雑を避けるベストな参拝時間

どの神社も共通して、混雑のピークは以下の時間帯です。

• 元日の0時～2時（年越しの瞬間を迎える参拝客で大変混雑）
• 三が日の11時～15時（日中の参拝客で混雑）

快適に参拝したい方は、以下の時間帯がおすすめです。

• 元日の早朝（6時～9時頃）
• 三が日の夕方以降（16時以降）
• 1月4日以降の松の内期間

駐車場と交通アクセスの注意点

三が日の人気神社周辺は想像以上の渋滞が発生します。特に八坂神社周辺や和布刈神社へ続く海岸沿いの道路は混雑が予想されます。

公共交通機関の利用が最もおすすめです。車で行く場合は、以下の点に注意しましょう。

• 八坂神社：三が日は境内駐車場利用不可。周辺の市営有料駐車場（リバーウォーク北九州、北九州市役所地下）を利用
• 和布刈神社：手前のノーフォーク広場駐車場を利用し、遊歩道を歩く方が渋滞回避になる
• 早朝や夕方の時間帯を狙う

三社参りのおすすめルート

福岡県では三社参りの風習が根付いています。北九州市内で効率的に回れるルートをご紹介します。

小倉北区周辺の王道ルート

1. 八坂神社（小倉城内、賑やかな正月の雰囲気）
2. 篠崎八幡神社（車で10～15分、安産・子育て祈願）
3. 到津八幡神社（車で10分程度、学業成就）

このルートは距離が比較的近く、タクシーやマイカーでの移動がスムーズです。街・平地・山と景色の変化も楽しめます。

門司・八幡ドライブルート

1. 和布刈神社（関門海峡の絶景を堪能）
2. 甲宗八幡宮（門司港レトロ方面、歴史ある神社）
3. 高見神社（都市高速利用、静寂な鎮守の森）

北九州都市高速や国道3号線を使って、少し足を伸ばすルートです。門司港レトロでのグルメも楽しめます。

初詣グルメも楽しもう

北九州市の初詣では、参拝と合わせてグルメも楽しめます。

• 八坂神社周辺：リバーウォーク北九州での初売りと合わせて、小倉の飲食店で新年の食事を楽しめる
• 門司港レトロエリア：名物の焼きカレーや関門海峡のふぐ料理、ふぐ汁などが人気
• 屋台：人気神社の周辺には三が日限定の屋台が出店されることも

防寒対策は万全に

北九州市は海に面しているため、冬は風が強く体感温度が低くなります。特に以下のエリアは注意が必要です。

• 和布刈神社：海沿いのため風が非常に強い
• 足立山周辺：山間部のため市内中心部より気温が低い

防寒着、マフラー、手袋などをしっかり準備して、暖かい服装で参拝しましょう。

2026年の初詣は北九州市で特別な新年を迎えよう

北九州市には、歴史ある神社から絶景スポットまで、魅力的な初詣先が豊富にあります。定番の八坂神社で賑やかな正月の雰囲気を味わうもよし、和布刈神社で関門海峡の絶景を堪能するもよし、穴場の篠崎八幡神社や到津八幡神社でゆっくりと祈願するもよし。あなたの願いに合わせた初詣先を選んでください。

三社参りの風習を楽しみながら、北九州ならではのグルメや観光も合わせて満喫できるのが魅力です。公共交通機関を上手に活用し、混雑時間を避けることで、快適な初詣を楽しむことができます。

2026年の新年は、北九州市の神社でパワーをいただき、素晴らしい一年のスタートを切りましょう。事前に各神社の公式サイトで最新情報を確認してから、お出かけすることをおすすめします。皆様にとって、2026年が笑顔あふれる素晴らしい一年となりますように。