【2026】中国地方最強のおすすめ初詣スポットランキング

新年を迎えるにあたり、中国地方には歴史と伝統に彩られた素晴らしい初詣スポットが数多く点在しています。出雲大社をはじめとする縁結びの聖地から、広島護国神社や最上稲荷といった参拝者数を誇る人気スポットまで、2026年の初詣におすすめの神社・寺院をランキング形式でご紹介します。

この記事では、各スポットの特徴やご利益、アクセス情報、混雑回避のポイントまで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

中国地方の初詣事情と2026年の特徴

中国地方には島根県、鳥取県、岡山県、広島県、山口県の5県があり、それぞれに由緒ある神社仏閣が存在します。2026年は巳年（みどし）となり、弁財天との縁が深い年として金運や芸術運のご利益を求める参拝者が増えると予想されます。

中国地方の初詣の特徴は、出雲大社のように全国から参拝者が集まる大規模スポットから、地域に根ざした穴場スポットまで多彩なラインナップがあること。また、日本海側と瀬戸内海側で気候も異なるため、天候を考慮した参拝計画が重要です。

2026年初詣のトレンド

• 巳年にちなんだ弁財天信仰への関心の高まり
• 縁結びや金運アップのご利益を求める参拝者の増加
• 混雑を避けた分散参拝の定着
• オンライン予約システムの活用

【第1位】出雲大社（島根県出雲市）

圧倒的な格式と縁結びのご利益で全国トップクラス

中国地方のみならず、全国屈指の初詣スポットとして君臨する出雲大社。三が日だけで約60万人から67万人もの参拝者が訪れる、日本を代表する神社です。

大国主大神（おおくにぬしのおおかみ）を祀り、縁結びのご利益で特に有名ですが、その「縁」は恋愛だけでなく、仕事や人間関係、金運など、あらゆる良縁を結ぶ力があるとされています。

出雲大社の初詣の見どころ

元日から1月5日までの期間は、通常は入ることができない八足門から楼門前まで開放され、特別参拝が可能です。元旦7時からは「大御饌祭（おおみけさい）」が行われ、1月3日午前1時には本殿から300m離れた三歳社で「福迎祭」が執り行われます。この福迎祭でお参りした後に授与される「福柴」により、一年の幸せが授かるとされています。

参拝情報

混雑回避のポイント

最も混雑するのは大晦日22時30分頃から元日15時頃までです。混雑を避けるなら早朝（5～7時）や夕方以降、または三が日を避けて1月4日以降の参拝がおすすめです。ただし2026年は1月4日が日曜日のため、例年より混雑する可能性があります。

車で行く場合は、初詣期間中は交通規制があり、周辺道路が大変混雑します。臨時駐車場が設けられますが、公共交通機関の利用が推奨されます。三が日は一畑電車とバスが臨時ダイヤで運行されます。

【第2位】広島護国神社（広島県広島市）

中国地方最多の参拝者数を誇る広島の初詣の中心地

広島城の敷地内に鎮座する広島護国神社は、正月三が日で約60万人が訪れる、中国地方で最も多くの参拝者を集める神社のひとつです。市中心部に位置し、交通の便が良いことから、広島市民の多くが初詣に訪れます。

明治元年（1868年）創建で、第二次世界大戦までの広島県西部（旧安芸国）出身の戦死者や、原爆により犠牲になった勤労奉仕中の動員学徒など約9万2千柱を祀っています。

広島護国神社の初詣の特徴

大晦日17時から大祓式と除夜祭、23時15分から樽酒奉納奉告祭が行われた後、元旦0時から初神楽奉奏（巫女舞）が行われ、新年の幕開けを祝います。正月三が日は御神酒の振る舞いもあり、境内は大いに賑わいます。

1月1日は歳旦祭と吟詠奉納、1月2日は二日祭と尺八奉納、1月3日は元始祭と射礼、謡曲奉納が斎行されます。また、1月15日には古いお札やお守りをお焚き上げする「とんど祭」が斎行されます。

参拝情報

混雑回避のポイント

年が明ける前後と日中が特に混雑します。混雑を避けるなら早朝5時頃の参拝がおすすめです。正月三が日は国保会館臨時駐車場が無料で開放されますが、17時には閉鎖されて出庫できなくなるため注意が必要です。

地元プロ野球球団・広島東洋カープが必勝祈願のため毎年参拝することでも知られており、カープファンにとっても特別な神社です。

【第3位】最上稲荷（岡山県岡山市）

日本三大稲荷のひとつで岡山県最大の参拝者数

正式名称を最上稲荷山妙教寺といい、伏見稲荷、豊川稲荷に並ぶ日本三大稲荷のひとつとされています。岡山県では「高松稲荷」とも呼ばれ、正月三が日で約60万人が訪れる岡山県下最大の初詣スポットです。

最大の特徴は、神仏習合の形態を残す全国的にも珍しいお寺であること。寺でありながら鳥居を備え、しめ縄の架けられた神宮形式を併せ持つ本殿（霊光殿）があり、境内には高さ27.5メートルもの巨大な大鳥居がそびえ立っています。

最上稲荷の初詣の特徴

除夜の鐘を合図に、1月1日0時より「新春開運大祈願祭」が始まります。2026年の初詣テーマは「見つけにおいで、願いのその先。最上稲荷で推し詣」となっており、若い世代にも親しみやすい演出が期待されます。

三が日は24時間御祈祷を行っているのでいつでも参拝可能で、夜中も参道に明かりが灯ります。また、本堂北側の大客殿にある「寒松庭」では、おとそと記念品が授与される特別拝観が行われます。

参拝情報

混雑回避のポイント

最上稲荷の初詣の渋滞は全国でも1、2を争うレベルとも言われるほどです。正月三が日のお昼時は、岡山自動車道の岡山総社インターの出口前から何キロも渋滞が発生します。

混雑する時間帯は、大晦日23時～1月1日4時と、1月2日～3日の10時～16時です。混雑を避けるなら早朝や平日の参拝がおすすめです。また、Web事前予約システムを利用すれば、祈祷受付がスムーズに行えます。

【第4位】厳島神社（広島県廿日市市）

世界遺産の海に浮かぶ社殿で新年を迎える

世界文化遺産に登録されている厳島神社は、宮島に鎮座する日本を代表する神社のひとつです。海に浮かぶ大鳥居と社殿の美しい景観で知られ、潮の満ち引きによって表情を変える神秘的な雰囲気が初詣の参拝者を魅了します。

推古天皇御即位の年（西暦593年）に御鎮座し、現在の社殿は平清盛によって修造されました。市杵島姫命（いちきしまひめのみこと）、田心姫命（たごりひめのみこと）、湍津姫命（たぎつひめのみこと）の三女神を祀っています。

厳島神社の初詣の特徴

大晦日の18時頃から「鎮火祭」という松明を担ぐ伝統的な祭りが行われます。大晦日17時で一旦閉門し、元旦0時に再び開門されます。元日0時には「御神衣献上式（ごしんいけんじょうしき）」、5時には「歳旦祭」が行われ、祭典後には舞楽を鑑賞することができます。

宮島へは宮島口からフェリーで約10分。大晦日から元旦にかけては夜通し運航する臨時ダイヤとなりますが、毎年かなり混雑するため十分な時間的余裕を持って出かけることが推奨されます。

参拝情報

混雑回避のポイント

最も混雑するのは大晦日の22時から翌3時頃までです。混雑を避けるなら三が日以降の参拝がおすすめですが、元旦の早朝5時～7時頃は弥山へ初日の出を見に行った参拝客で混雑します。

厳島神社の回廊は水面に浮かぶように建てられているため、高潮対策で隙間がつくられています。ハイヒールなどは隙間に挟まることがあり危険なので、参拝時は履物に配慮が必要です。

【第5位】吉備津神社（岡山県岡山市）

桃太郎伝説ゆかりの国宝社殿と全国唯一の建築様式

吉備津神社は、童話「桃太郎」のモデルといわれる大吉備津彦命を祀る、吉備国の総鎮守です。例年三が日で約5万人が訪れる岡山県を代表する初詣スポットのひとつです。

最大の見どころは、1425年に再建された本殿と拝殿。二つの屋根をつなぎ、一つにした比翼入母屋造のご本殿に拝殿が繋がる特殊な造りで、他に例がないことから特に「吉備津造」と呼ばれ、国宝に指定されています。

吉備津神社の初詣の特徴

1月3日には鬼退治に由来する「矢立の神事」が行われます。これは桃太郎伝説の原型となった吉備津彦命と温羅（うら）の鬼退治伝説にちなんだ神事です。また、釜が鳴る音によって吉凶を占う「鳴釜神事」は多くの人に親しまれています。

本殿から続く360メートルの美しい廻廊は一見の価値がある歴史的建造物で、参拝の際にはぜひ歩いてみることをおすすめします。

参拝情報

混雑回避のポイント

吉備津神社へ行くための国道180号線は年末年始に大変渋滞します。近くに60万人が参拝する最上稲荷もあるため、普段の10倍近い時間がかかる場合もあります。できれば公共交通機関を利用するのがおすすめです。

駐車場は約400台分ありますが、1月1日～5日までは有料（普通車500円、大型車1000円）となります。

【第6位】吉備津彦神社（岡山県岡山市）

備前国一宮で桃太郎伝説のもうひとつの聖地

吉備津彦神社は、吉備津神社と同じく桃太郎でお馴染みの大吉備津彦命を祀る神社です。吉備の中山の北東麓に鎮座し、備前国一宮として歴代領主の崇敬を受けてきました。

境内地は大吉備津彦命の屋敷があった場所と言われており、吉備津神社とともに桃太郎伝説ゆかりの地として親しまれています。2025年には御社殿6棟が岡山県指定重要文化財に指定されました。

吉備津彦神社の初詣の特徴

元旦には歳旦祭が執り行われ、お正月は境内に屋台が立ち並び、地元の人々で賑わいます。毎年10月の秋季大祭では流鏑馬神事など伝統行事が行われることでも知られています。

参拝情報

注意点

ペットを連れての参拝や境内地での散歩は、清浄な御神域につき御遠慮いただくよう協力が求められています。また、閉門時間（午後6時）を過ぎてからの駐車場の無断使用や境内敷地内への座り込みは禁止されています。

【第7位】岡山神社（岡山県岡山市）

岡山城の城内鎮守として栄えた市街地の初詣スポット

平安時代に創建された神社で、現在の岡山城本丸の地に「坂下（さかおり）の社」と称して祀られていました。岡山城築城の際に現在の地に遷座され、城内鎮守として歴代城主の崇敬を受けてきました。

吉備津彦命の姉である倭迹迹日百襲姫命（やまとととびももそひめのみこと）を御祭神として祀り、延命長寿・商売繁盛・社運隆昌・交通安全・縁結びなどのご利益があります。

参拝情報

岡山市中心部に位置するアクセスの良さから、仕事始めの参拝にも人気のスポットです。

中国地方の初詣で知っておきたいポイント

初詣の作法とマナー

神社での正しい参拝方法は「二礼二拍手一礼」が基本です。ただし、出雲大社では「二礼四拍手一礼」という独特の作法があります。また、厳島神社では祓い所での祓いや客神社への参拝など、独自の参拝順序がありますので、事前に確認しておくとよいでしょう。

服装と持ち物

1月の中国地方は寒さが厳しく、特に日本海側（島根・鳥取）では雪が降ることもあります。防寒対策をしっかりとし、滑りにくい靴を選びましょう。ただし、混雑時は周囲が密集するため、過度な防寒対策は避け、脱ぎ着しやすい服装がおすすめです。

また、厳島神社など一部の神社では特殊な構造のため、ヒールの細い靴は避けるべきです。賽銭用の小銭、お守りやお札を購入するための現金を準備しておきましょう。

屋台と食べ歩きの楽しみ

主要な初詣スポットでは、参道沿いに多数の屋台が出店します。広島護国神社では焼き牡蠣やお好み焼き、出雲大社では出雲そばやぜんざい、のどぐろのお寿司など、地域の名物グルメを楽しむことができます。

最上稲荷では三が日は多くの出店が24時間営業しており、深夜の参拝時でも屋台グルメを楽しめます。

御朱印とお守り

2026年は巳年のため、各神社で干支にちなんだ限定御朱印やお守りが授与されます。最上稲荷では蛇の姿をモチーフにした金箔仕様の御朱印が数量限定で授与される予定です。

人気の御朱印やお守りは早期に完売することもありますので、確実に入手したい場合は早めの参拝をおすすめします。

地域別おすすめ初詣スポット

島根県のおすすめスポット

出雲大社が圧倒的な人気を誇りますが、松江市内には地元で親しまれる神社も多数あります。出雲地方では「神在月（かみありづき）」の伝統があり、一年を通して神様への敬意が強い地域です。

鳥取県のおすすめスポット

鳥取県では白兎神社（縁結び）や宇倍神社（商売繁盛）などが初詣スポットとして人気です。比較的混雑が少なく、ゆったりと参拝できるのが特徴です。

岡山県のおすすめスポット

最上稲荷、吉備津神社、吉備津彦神社の三大スポットに加え、岡山神社や由加神社本宮なども人気です。桃太郎伝説ゆかりの地を巡る初詣ルートもおすすめです。

広島県のおすすめスポット

広島護国神社と厳島神社が二大人気スポット。広島市内では護国神社、宮島観光と合わせるなら厳島神社と、目的に応じて選択できます。

山口県のおすすめスポット

防府天満宮（学問の神様）や赤間神宮（壇ノ浦の戦い）など、歴史ある神社が点在します。関門海峡を望む赤間神宮は景観も素晴らしいスポットです。

混雑を避けるための参拝プラン

時間帯別混雑予想

最も混雑するのは、大晦日の深夜から元日の午前中、そして三が日の10時から15時頃です。混雑を避けるベストタイムは、元日の早朝5時～7時、または三が日の夕方以降です。

また、1月4日以降は比較的落ち着きますが、2026年は1月4日が日曜日のため、例年より混雑する可能性があります。完全に混雑を避けたい場合は、1月5日以降の平日がおすすめです。

交通手段の選び方

主要スポットでは初詣期間中に交通規制が実施されます。特に出雲大社や最上稲荷、厳島神社では、車での アクセスが非常に困難になります。できる限り公共交通機関を利用しましょう。

多くの神社で臨時バスや臨時ダイヤが組まれるため、事前に各神社の公式サイトで交通情報を確認することが重要です。

Web予約・オンライン対応の活用

最上稲荷ではご祈祷のWeb事前予約システムが導入されており、混雑時でもスムーズに受付ができます。このようなオンラインサービスを積極的に活用しましょう。

2026年巳年にちなんだご利益と神社

巳年と弁財天信仰

2026年は巳年（みどし）です。蛇は福徳の神「弁財天」の使者とされ、脱皮は「復活と再生」を象徴し、強い生命力が不老長寿につながる縁起の良い動物とされています。また、巳年は「巳」を「実」になぞらえ「実を結ぶ年」と言われます。

中国地方では、弁財天や蛇神を祀る神社への参拝も人気が高まると予想されます。金運アップや芸術運向上のご利益を求める参拝者が増えるでしょう。

初詣後の観光スポット

出雲大社周辺

出雲大社参拝後は、参道の「ご縁横丁」で出雲そばやぜんざいなどの郷土料理を楽しめます。また、国譲り・国引き伝説の舞台である「稲佐の浜」や「古代出雲歴史博物館」も徒歩圏内です。

厳島神社周辺

宮島島内には、弥山ロープウェイで登れる弥山山頂（初日の出スポット）、もみじ饅頭の老舗店、大願寺、五重塔など見どころが豊富です。表参道商店街では食べ歩きも楽しめます。

岡山エリア

吉備津神社・吉備津彦神社参拝後は、桃太郎伝説ゆかりの地を巡るのもおすすめ。岡山市街地では岡山城や後楽園、岡山県立美術館などの観光スポットがあります。

まとめ：2026年中国地方の初詣を最大限に楽しむために

中国地方には、全国屈指の格式を誇る出雲大社から、地域に根ざした魅力的な神社まで、多彩な初詣スポットがあります。2026年の初詣では、以下のポイントを押さえて計画を立てましょう。

• 混雑を避けるなら早朝や三が日以降の参拝を
• 公共交通機関を積極的に活用する
• 事前に各神社の公式サイトで最新情報を確認
• 防寒対策をしっかりと、でも脱ぎ着しやすい服装で
• 巳年限定の御朱印やお守りをチェック
• 地域の名物グルメも楽しむ
• Web予約などオンラインサービスを活用

どの神社を選んでも、中国地方の初詣は歴史と伝統、そして地域の温かさに触れられる素晴らしい体験となるはずです。2026年が皆様にとって素晴らしい一年となりますよう、心からお祈り申し上げます。良いお年をお迎えください。