日本三大金運神社とは
日本三大金運神社とは、山梨県富士吉田市の「新屋山神社」、石川県白山市の「金劔宮」、千葉県館山市の「安房神社」の3つの神社を指します。
この呼称は、日本有数のコンサルティング会社「船井総合研究所」の創業者である船井幸雄氏が生前に「お金に困りたくなければ、この神社に行くと良い」と提唱したことがきっかけで広まりました。船井氏は経営コンサルタントとして多くの企業を支援してきた実績から「経営の神様」とも呼ばれており、その船井氏が推奨したことで、全国の経営者や実業家、投資家などが金運アップを求めて参拝するようになりました。
これらの神社は古来より存在する伝統ある神社ですが、「日本三大金運神社」という呼称自体は近年になって誕生したものです。
イヤシロチとレイライン
船井氏が日本三大金運神社を選定した理由の一つに、「イヤシロチ(弥盛地)」という概念があります。イヤシロチとは、マイナスイオンが溢れ、強力なエネルギーを発するパワースポットのことを指します。
興味深いことに、日本三大金運神社は地理的な配置にも特徴があります。新屋山神社奥宮は富士山2合目に、金劔宮は白山に位置しており、白山と富士山を結んだラインを房総半島まで伸ばすと、そこに安房神社があります。このような古代遺跡や聖地が直線的に並ぶ現象は「レイライン」と呼ばれ、これらの神社がイヤシロチのレイライン上に建っていることも、強力なパワースポットとされる理由の一つです。
新屋山神社(山梨県富士吉田市)

新屋山神社の歴史
新屋山神社は、戦国時代の1534年(天文3年)に後奈良天皇の御代に創建された神社です。富士山のふもとに位置し、水源や森の近くで原生林が繁茂する小高い丘にあります。
古くから山を守る神、産業の神として地域の林業や農業に携わる人々、大工などの職人から「ヤマノカミサマ」と呼ばれ親しまれてきました。1727年に修復、1890年(明治23年)に弊殿・拝殿の造営、1934年(昭和9年)に本殿を再建し、末社浅間社・大神社を合祀しています。
ご祭神とご利益
新屋山神社の主祭神は大山祇命(おおやまつみのみこと)で、山と海の神様として知られています。相殿には天照皇大神、木花開耶姫命が祀られています。
ご利益としては、金運上昇、商売繁盛、農林業繁盛などがあり、特に事業成功や財運向上を願う経営者や起業家から篤い信仰を集めています。
本宮と奥宮の特徴
新屋山神社には本宮と奥宮があり、両方を参拝することで強いご利益をいただけるとされています。
本宮には「お伺い石」という不思議な石があり、神様に質問をして3回持ち上げたときに2回目が一番軽く感じられれば、願いが早く叶うといわれています。また、境内には小御岳社や夫婦木社などの摂末社もあります。
奥宮は富士山2合目のヘダノツジに位置し、環状列石(ストーンサークル)のお社があります。こここそが特に強い金運のパワースポットとされています。ただし、お社の周囲を回るのは不敬にあたるとされているため、正面で二礼二拍手一礼の作法でお参りすることが大切です。
アクセス情報
本宮へのアクセスは以下の通りです。
- 住所:山梨県富士吉田市新屋4-2-2
- 車:中央自動車道河口湖ICから約10分、または東富士五湖道路富士吉田ICから約10分
- 公共交通機関:富士急行富士山駅よりバス「新屋公民館入口」下車、徒歩約5分
- 参拝時間:9:00〜16:00(社務所)
- 公式ホームページ:新屋山神社
奥宮は本宮から車で約25分の距離にあります。ただし、冬季(11月下旬から5月上旬)は林道が通行止めとなるため参拝できません。また、自衛隊の演習日も参拝できないため、事前に公式サイトで確認することをおすすめします。
金劔宮(石川県白山市)

金劔宮の歴史
金劔宮は紀元前95年に創建されたと伝えられる、北陸地方最古の神社です。2100年以上の歴史を持ち、古くは「劔宮(つるぎのみや)」と呼ばれ、鶴来(つるぎ)という地名の由来となったといわれています。
中世以来、白山七社の一つに数えられ、白山本宮・三宮・岩本とともに「本宮四社」といわれていました。源義仲が倶利伽羅谷で平家の軍勢を破った際に金劔宮の神恩として鞍置馬20頭と横江庄を寄進し、源義経も奥州へ向かう際に参拝一泊して神楽を奉納したという記録が残っています。
ご祭神とご利益
金劔宮の主祭神は瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)で、天照大神の孫にあたり、天皇家の祖先とされる神様です。相殿には事代主神、大国主命も祀られています。
本来は尚武の神、身命守護、生業繁栄の神として崇敬されてきました。近年では金運の神社として注目されていますが、神社側は「金運神社とするのは公式見解ではない」としており、本来のご利益は健康や勝負運、商売繁盛、夫婦円満、厄除けなど多岐にわたります。
境内の見どころ
境内には本殿のほか、いくつかの摂末社が鎮座しています。特に「乙剱社(おとつるぎしゃ)」は金運のパワースポットとして知られており、彦火火出見尊(金勝金目尊)が祀られています。
その他にも以下のような見どころがあります。
- 恵比寿社:夫婦円満・商売繁盛の神様を祀る
- 金刀比羅社:海上安全・金運上昇・商売繁盛のご利益
- 義経腰掛石:源義経が腰掛けたとされる石
- 天の真名井:大干ばつの時も長雨の時も水量が変わらない霊水
- 粟島神社:医薬・病気平癒のご利益
アクセス情報
- 住所:石川県白山市鶴来日詰町巳118
- 車:白山ICから国道157号線を南へ約20分
- 公共交通機関:北陸鉄道石川線鶴来駅から徒歩約12分
- 社務所:9:00〜12:00、13:00〜16:00
- 駐車場:無料(約10台程度)
- 公式ホームページ:金劔宮(石川県神社庁)
なお、金劔宮では現在、御朱印の対応をしていません。これは参拝者のマナーに関する問題が原因で、今後も御朱印をお書きする予定はないとのことです。
安房神社(千葉県館山市)

安房神社の歴史
安房神社は約2670年以上の歴史を持つ、房総半島最南端部の吾谷山(あづちやま)山麓に鎮座する神社です。式内社(名神大社)、安房国一宮として、旧社格は官幣大社という最高位の格付けを得ていました。
伝承では、神武天皇が即位した紀元前660年に、阿波地方(現在の徳島県)から渡ってきた忌部氏(いんべうじ)の天富命が、自分の祖先である天太玉命を祀るために創建したとされています。「安房」という国名・社名は、この阿波忌部の移住・開拓から起こったといわれています。
古代の安房国はアワビの貢進地として朝廷から重要視され、安房神社も全国でも数少ない神郡が設置されるなど、歴史を通じて崇敬を集めてきました。
ご祭神とご利益
安房神社の主祭神は天太玉命(あめのふとだまのみこと)で、日本における全ての産業の総祖神とされています。天太玉命は天照大御神の側近として天岩戸神話で重要な役割を果たし、祭具である鏡や玉などを作ったことから、産業創始の神とされています。
相殿神として天比理刀咩命(天太玉命の妃神)が祀られており、摂社である「下の宮」には天富命(天太玉命の孫神)、天忍日命(天太玉命の弟神)が祀られています。
ご利益としては、ものづくり、企業隆昌、事業繁栄、商売繁盛、技術向上、学業向上などがあり、単なる金運アップというより、産業発展や事業成功の結果として金運が向上するという「自力本願」の金運神社とされています。
境内の見どころ
安房神社の境内には、以下のような見どころがあります。
- 樹齢約500年のご神木(槙の木):池のほとりにあり、力強い生命力を感じられるパワースポット
- 厳島社:巨岩をくり抜いて作られた末社で、海上交通を守護する市杵島姫命を祀る
- 琴平社:香川県の金刀比羅宮の分霊を祀り、航海安全の神を祀る
- 海食洞窟遺跡:県の史跡に指定されている遺跡
また、安房神社では「お水取り」として拝殿背後の吾谷山から湧き出る山水を、「お砂取り」として境内のパワーが宿ったお砂をいただくことができます。ただし、事前に御祭神を拝し、お祓いで身を清める必要があります(受付時間:9:00〜16:00)。
アクセス情報
- 住所:千葉県館山市大神宮589
- 車:富津館山道路富浦ICから約40分
- 公共交通機関:JR内房線館山駅からJRバス「安房白浜行き」で約20分、「安房神社前」バス停下車、徒歩約10分
- 参拝時間:境内は基本的に24時間参拝可能
- 社務所:神符守札授与・御朱印等 8:30〜17:00、ご祈祷・お水取り・お砂取り等 9:00〜16:00
- 駐車場:参道の左右に駐車スペースあり(無料)
- 公式ホームページ:安房神社
日本三大金運神社の金運アップの考え方

日本三大金運神社には、それぞれ異なる金運アップのアプローチがあります。
他力本願型と自力本願型
新屋山神社と金劔宮は、白山や富士山といった霊峰のパワーを受けた場所に鎮座しており、自然の力が強いイヤシロチに建っています。参拝することで人間の心や体を整え、根源的なパワーを与えてくれるという、やや「他力本願」的な側面があります。
一方、安房神社は産業の神様を祀ることから、産業が発展すれば地域が潤い、そこに住む人々が豊かになるという考え方です。様々な産業の神様があなたの能力を高め、成長発展させることで、その結果として金運アップにつながるという「自力本願」型といえます。
参拝の心構え
日本三大金運神社を参拝する際は、単に金運アップを願うだけでなく、自分自身の行動や考え方を見直し、金運を引き寄せるための努力を惜しまない気持ちを持つことが大切です。
参拝をきっかけに自分自身の行動を振り返り、金運向上のための具体的な行動を起こす意欲を高めることが、真のご利益につながるとされています。
効果的な参拝のタイミング
金運神社への参拝は、以下のようなタイミングが効果的とされています。
- 新しいビジネスや事業を始める前
- 転職や独立を考えているとき
- 経営や金銭面で大きな決断を迫られているとき
- 人生の転機や節目を迎えたとき
- 一年の始まりである正月や朔日(ついたち)
参拝は、ただお願いをするだけでなく、日頃の感謝の気持ちを伝え、今後の決意を新たにする場でもあります。定期的に参拝することで、自分自身を見つめ直す機会にもなります。
三社巡りのすすめ

時間と予算に余裕がある方は、日本三大金運神社の三社すべてを巡るのもおすすめです。
各神社は山梨県、石川県、千葉県と離れた場所にありますが、それぞれ異なる特徴とご利益を持っています。富士山のパワーを感じられる新屋山神社、北陸最古の歴史を持つ金劔宮、産業創始の神を祀る安房神社と、三社を巡ることで、多角的に金運アップのご利益を受けることができるでしょう。
三社巡りをする際は、それぞれの神社の特性を理解し、感謝の気持ちを持って参拝することが大切です。また、各神社の参拝作法や注意事項を事前に確認し、マナーを守った参拝を心がけましょう。
まとめ

日本三大金運神社として知られる新屋山神社、金劔宮、安房神社は、それぞれ独自の歴史とご利益を持つパワースポットです。
船井幸雄氏が提唱したことで近年注目を集めるようになりましたが、いずれも古くから信仰を集めてきた由緒ある神社であり、金運だけでなく商売繁盛、事業繁栄、健康、勝負運など、多様なご利益があります。
参拝の際は、単に金運アップを願うだけでなく、自分自身の努力や成長を誓い、日々の感謝の気持ちを捧げることが重要です。神社のパワーを借りながら、自らも行動を起こすことで、真の金運向上につながるでしょう。
ぜひこの機会に、日本三大金運神社への参拝を計画し、新たな運気の流れを呼び込んでみてはいかがでしょうか。