全国の有名な初日の出スポットまとめ!特徴や日の出時間の予想も紹介

全国の有名な初日の出スポットまとめ!特徴や日の出時間の予想も紹介

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【2026年版】初日の出は何時頃?全国主要都市の時刻予想

初日の出を見に行く計画を立てる際、最も重要なのが「正確な日の出時刻」の把握です。
日本列島は弓なりに長いため、東と西では日の出の時刻に30分以上の差が生じます。

ここでは、2026年元旦における主要都市の日の出時刻の目安をご紹介します。防寒対策や移動のスケジュールの参考にしてください。

北海道・東北エリアの日の出時刻(6:50〜7:00頃)

北海道・東北エリアは、東側に位置しているものの、緯度が高いため場所によって差が大きいのが特徴です。

札幌の日の出は意外と遅く7時06分頃の予想ですが、太平洋側の仙台などは6時53分頃と早めになります。特に北海道の根室など、東の端に近いエリアでは6時49分頃と、全国でもかなり早い段階で太陽が顔を出します。雪深い地域が多いため、移動時間には余裕を持つことが大切です。

関東・甲信越エリアの日の出時刻(6:45〜6:55頃)

関東地方は平地において、日本で最も早く初日の出が見られるエリアの一つです。

東京の日の出時刻は6時50分頃です。千葉県の犬吠埼など、東に突き出た海岸沿いではさらに早く、6時46分頃には太陽が昇り始めます。一方、山間部や日本海側の新潟などは7時00分頃となる場所もあり、山やビルの陰になる場所では、実際の観測時刻が数分遅れることを考慮しておきましょう。

関西・西日本エリアの日の出時刻(7:00〜7:15頃)

西に向かうにつれて、日の出の時刻は徐々に遅くなります。関西エリアの中心である大阪は7時05分頃、京都もほぼ同時刻です。

さらに西の広島では7時16分頃、九州の福岡では7時23分頃と、関東に比べて30分ほど遅いスタートとなります。西日本エリアの方は、テレビで関東の初日の出中継を見た後に家を出ても、近所のスポットなら間に合う場合が多いのが特徴です。

日本で一番早い初日の出はどこ?(山頂・平地の違い)

日本で一番早い初日の出」を拝みたい場合、条件によって場所が異なります。

人が定住していない島を含めると「南鳥島(5時27分頃)」が日本一ですが、一般人が行ける場所(離島を除く)での日本一早いスポットは「富士山頂」で6時42分頃です。標高が高いほど日の出は早くなるためです。

山を除いた平地(北海道・本州・四国・九州)で一番早いのは、千葉県の「犬吠埼(いぬぼうさき)」で6時46分頃となります。特別な装備なしで日本一早い朝日を見たいなら、関東の東海岸を目指すのがおすすめです。

【東日本】一度は行きたい!絶景の初日の出スポット

東日本には、太平洋の水平線から昇るオーシャンビューの日の出や、雪景色とのコントラストが美しいスポットが数多く点在しています。

ここでは、北海道・東北・関東・甲信越エリアの中から、一生に一度は見たい感動的な初日の出スポットをご紹介します。

北海道・東北:納沙布岬や浄土ヶ浜など自然の雄大さを感じる名所

■ 納沙布岬(北海道根室市)
本土最東端に位置し、離島を除けば「日本で一番早く初日の出が見られる場所」として有名です。極寒の中、オホーツク海から昇る朝日は神々しく、訪れた人にしか味わえない達成感があります。

■ 浄土ヶ浜(岩手県宮古市)
鋭くとがった白い流紋岩が林立する独特の景観が特徴です。「極楽浄土のよう」と称されるこの場所では、白い岩肌と青い海、そして真っ赤な朝日のコントラストが楽しめます。日本の快水浴場百選にも選ばれた美しく穏やかな海に映る光の道は必見です。

関東(東京近郊):高尾山・犬吠埼・大洗海岸など定番スポット

■ 高尾山(東京都八王子市)
都心からのアクセスが良く、ケーブルカーで中腹まで行けるため初心者にも人気です。山頂からは、天気が良ければ「初日の出」と「富士山」を同時に拝むことができます。ただし、元旦は非常に混雑するため、早めの行動や入山規制への注意が必要です。

■ 大洗磯前神社(茨城県大洗町)
海上の岩礁に立つ「神磯の鳥居」越しに日の出が見られる、関東屈指の絶景スポットです。波打ち際の鳥居の中に朝日が昇る瞬間は幻想的で、多くのカメラマンが集まります。

■ 犬吠埼(千葉県銚子市)
山頂や離島を除き、平地では日本で一番早い日の出が見られます。白亜の灯台「犬吠埼灯台」のシルエットと、太平洋の水平線から昇る太陽の雄大な景色が魅力です。

甲信越・北陸:富士山と共に拝む「ダイヤモンド富士」の観測ポイント

■ 山中湖など富士五湖周辺(山梨県)
初日の出のタイミングで、富士山の山頂と太陽が重なり輝く現象「ダイヤモンド富士」が見られる聖地です。特に山中湖周辺は観測できる確率が高く人気ですが、気象条件に左右されるため、見られた時の感動はひとしおです。

甲信越エリアは山々に囲まれているため、雲海が発生しやすく、運が良ければ雲海から昇る朝日が見られるスキー場などの高地スポットもおすすめです。

【西日本】歴史とロケーションが魅力!おすすめ初日の出スポット

西日本には、古都の寺社仏閣や穏やかな内海、南国の海など、東日本とはまた違った情緒あふれる初日の出スポットが豊富です。

歴史的な背景を感じながら、あるいはダイナミックな自然を感じながら新年を迎えられる、西日本ならではの名所をピックアップしました。

東海・関西:伊勢神宮や生駒山、空中庭園展望台などの人気名所

■ 伊勢神宮(三重県伊勢市)
日本人の心のふるさととも言える場所です。特に内宮の入口にある「宇治橋」の大鳥居から昇る朝日は圧巻で、神々しい光が橋を照らす光景は、見るだけで心が洗われるような感動があります。参拝と合わせて、新年最高のスタートが切れるスポットです。

■ 梅田スカイビル 空中庭園展望台(大阪府大阪市)
都会派におすすめなのが、地上173mから大阪の街を一望できるこの展望台です。360度のパノラマビューから、生駒山系より昇る初日の出を拝めます。ビル内なので、寒さをある程度防ぎながら鑑賞できる点もファミリーやカップルに人気です。

中国・四国:瀬戸内海の島々や千光寺公園から見る穏やかな朝日

■ 千光寺公園(広島県尾道市)
「日本遺産」にも認定されている尾道の箱庭のような街並みと、穏やかな瀬戸内海を山頂から見渡せます。ロープウェイで登ることができ、点在する島々と黄金色に輝く海面のコントラストは、まるで絵画のような美しさです。

■ 鷲羽山(岡山県倉敷市)
瀬戸大橋を眼下に望む絶景ポイントです。瀬戸内海の多島美と、雄大な瀬戸大橋のシルエットが朝日に浮かび上がる様子は、写真愛好家からも絶大な支持を集めています。

九州・沖縄:阿蘇山や海中道路など南国・大自然のスポット

■ 阿蘇 大観峰(熊本県阿蘇市)
世界最大級のカルデラを持つ阿蘇を代表する展望スポットです。条件が揃えば、カルデラ盆地を覆い尽くす雲海と、阿蘇五岳(お釈迦様の寝姿に見える山々)から昇る朝日の神秘的なコラボレーションが見られます。

■ 海中道路(沖縄県うるま市)
沖縄本島と離島を結ぶ全長約4.7kmの道路です。両サイドにエメラルドグリーンの海が広がる開放的な場所で、水平線から昇る朝日を全身で浴びることができます。沖縄ならではの比較的暖かい気温の中で初日の出を待てるのも魅力の一つです。

山・海・タワーどっち派?スタイル別で選ぶ初日の出

初日の出スポットを選ぶ際、場所だけでなく「どんなシチュエーションで見たいか」も重要な決め手になります。

「山」での神聖な体験、「海」での開放感、そして「タワー」での快適さ。それぞれのメリットや注意点を知ることで、自分にぴったりの観賞スタイルが見つかります。

「山頂」から拝むご来光!雲海とのコラボレーション

古来より山岳信仰の対象となってきた山から見る初日の出は、「ご来光」と呼ばれ特別な意味を持ちます。

■ メリット
最大の特徴は、眼下に広がる雲海や山並みが朝日に染まる、非日常的で神秘的な絶景です。空気が澄んでいるため、光の美しさが際立ちます。「自分の足で登った」という達成感も加わり、感動はひとしおです。

■ 注意点
標高が高いため平地とは比べ物にならないほど気温が低く、雪道の運転や夜間の登山など、アクセスには危険が伴います。初心者の方は、ロープウェイや車で山頂付近まで行けるスポットを選ぶのが無難です。

「海・水平線」から昇る朝日!鳥居とのコントラストが美しい場所

視界を遮るものがない大海原から、ゆっくりと太陽が顔を出す瞬間は圧巻です。

■ メリット
海面に太陽の光が反射してできる「光の道(サンロード)」は、海ならではの美しさです。また、海上の鳥居や岩礁など、被写体となるアクセントが多いため、写真映えするスポットが多いのも特徴です。山に比べるとアクセスしやすい場所が多く、車の中から見られるスポットもあります。

■ 注意点
海沿いは風を遮るものがないため、体感温度が非常に低くなります。防風性の高いアウターが必須です。

「タワー・展望台」から見る都会の日の出!寒さ知らずで快適に鑑賞

東京タワーやスカイツリー、あべのハルカスなど、都市部のランドマークから見る初日の出です。

■ メリット
最大の魅力は「屋内などの整備された環境」で快適に見られる点です。寒風にさらされることなく、トイレや休憩スペースの心配もありません。ビル群が朝日に照らされる「都会の目覚め」も、モダンで美しい光景です。

■ 注意点
多くの施設では、初日の出特別営業のための「事前予約」や「抽選」が必要です。当日ふらっと行っても入れないことが多いため、数ヶ月前からの情報収集が欠かせません。

初日の出に行く前に絶対確認!服装・持ち物と注意点

初日の出観賞は、一年で最も寒い時期の、最も寒い時間帯(夜明け前)に行動することになります。準備不足で行くと、寒さで体調を崩したり、混雑に巻き込まれて日の出に間に合わなかったりと、散々な結果になりかねません。

ここでは、出発前に必ずチェックしておきたい「装備」と「行動計画」のポイントをまとめました。

氷点下対策は万全に!おすすめ防寒グッズと服装

「普段の冬の格好」では太刀打ちできないと考えてください。じっと待機している時間が長いため、体温はどんどん奪われます。

服装は「3つの首(首・手首・足首)」を温めることが基本です。マフラー、手袋、厚手の靴下は必須アイテム。さらに、ダウンジャケットの下にはインナーダウンや発熱素材の肌着を重ね着しましょう。地面からの冷気は想像以上に厳しいため、靴の中に敷くカイロや、お尻に敷く断熱マット(レジャーシートだけでは不十分)があると快適さが劇的に変わります。

トイレや駐車場の場所は事前にチェックが必要

意外と盲点なのがトイレ問題です。寒さでトイレが近くなりやすい上、人気スポットのトイレは長蛇の列ができることが珍しくありません。

事前に現地付近の「公衆トイレ」や「24時間営業のコンビニ」の場所を地図アプリで確認しておきましょう。また、駐車場に関しても、スポット併設の駐車場は深夜から満車になるケースが多いです。少し離れたコインパーキングの場所もいくつか候補リストに入れておくと、当日慌てずに済みます。

大混雑や交通規制(初日の出フライト・特別列車)の情報を確認

有名なスポット周辺では、元旦の早朝に大規模な交通規制が敷かれることがあります。「いつもの道が通れない」という事態を防ぐため、公式サイトで規制情報を必ず確認してください。

電車を利用する場合は、大晦日から元旦にかけての「終夜運転」の有無や、臨時ダイヤをチェックしましょう。最近では「初日の出フライト」や「初日の出専用列車」などの特別ツアーも人気ですが、これらは完全予約制であることがほとんどなので、早めの手配が必要です。

まとめ:最高の初日の出で1年のスタートを!計画は早めに立てよう

今回は全国の初日の出スポットや、時刻の目安、鑑賞のポイントについてご紹介しました。

新しい年の幕開けを告げる初日の出は、どこで誰と見るかによって、その思い出の深さが変わります。絶景の海、神聖な山、快適なタワーなど、自分たちのスタイルに合った場所を選んでみてください。

ただし、人気スポットは混雑必至であり、真冬の早朝という過酷な環境での行動になります。防寒対策を徹底し、トイレや駐車場の位置を事前に把握するなど、事前の準備が当日の満足度を大きく左右します。

ぜひこの記事を参考に早めの計画を立てて、2026年を最高の瞬間と共にスタートさせましょう。素晴らしい一年が訪れますように。

  • この記事を書いた人

ひまじネット編集部

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